« 最近の俺ときたら | Main | パズルと音楽と福岡について »
2011年08月23日

 深夜まで会議をして、終わってからスタッフとゆるゆる飲む。
 楽しかったな。こういう時間が案外少ない。つきあってくれてありがとう。
 
 今日はなかなかすごい一日。
 朝からちょっとすごいデザイナーさんと打ち合わせ。世界的に有名な方らしいのだけど、チラシのラフを12案もって来て、「いやあ、楽しすぎて作りすぎちゃいました!」っておっしゃった。
 こんなことされたらそりゃ好きになっちゃうよ!
 そして、そのすべての案がすばらしすぎる!!
 ものをつくるってことについて、根幹から学びなおしたくなった、すばらしい時間でした。

 そのあと、別の会社で来年の春の企画について打ち合わせ。
 これは超大規模な話になる。
 物語が全国を埋め尽くすかどうかの実験をするのだ。
 もし、万が一成功したら、世界の輪郭は少しぼやけちゃうだろう。
 つまり、想像力が世界に入る込む余地を持つってことだ。

 面白い人や、すごい人と話してると、心が弾む。
 楽しくて楽しくて、もっとすごいことを思いつきたくなる。
 すごいことを思いつきたくなったら、もう勝ったも同然なんだ。
 そうなったら、もう僕は必ず思いつくからね。
 
 ここ数日会社への問い合わせがすごい。
 毎日ものすごくたくさんの新規案件がやってくる。
 面白い人も来るし、失礼な人も来るし、何もわかってない人も来るし、宝物みたいな話をもって来てくれる人もいる。
 面白いか、面白くないかを分ける線は「お互いが得するか、どっちかだけが得するか」だと思う。
 なぜか、訳知り顔で自分だけが得する話を自分の都合だけで持ってくる人がいる。
 僕らも、もう何も知らない馬鹿じゃないからそんなの一目でわかる。
「得」を共有しようとする人のもって来てくれる話は全部ちょっと面白い。
 タイミングさえ合えば、全部やってみたいんだけどなあ。

 先週、本当に本当にやりたい仕事を一つ断った。
 こんなにやりたい仕事を断ったのは人生で初めてだ。
 どうしても日程的に合わず、これを受けたらクオリティーが下がると思ったから断った。
 いまでも、「ひょっとしたらできたかもしれない」っていう後悔みたいな感情に襲われるくらい悔しかった。
 
 仕事を断ることにまだ慣れない。
 やりすぎてるから断れっていろんな人にいわれるんだけど。
 面白い話はどうしてもやりたくなっちゃうよなあ。  
 
 この風はいつか吹き終わる。
 いま起こっていることをきちんと見つめていよう。
 そして、吹き止んだ後に何が起こるのかをちゃんと見極めよう。
 僕らは勝ち続けるつもりなんてない。
 面白いと思う場所を、創り出していたいだけなのです。
 勝つか負けるかは、僕らが決めることじゃないから、興味がないのです。
 面白いかどうかは、僕らが決められるからね。

 窓の外から甲州街道を走る車の音が響いています。
 どこへむかってそんなに急いでいるのか。 
 急いでもゆっくりでも、ほんとの面白さは変質しないのに。

Posted by kato takao at 2011年08月23日 05:26 | TrackBack
みんなのコメント

いつも参加してる方の人間です♪

脱出成功のあとの豪華プレゼントなんてないのに(笑)、ただ、脱出してアドレナリンが噴出する体験をしたい気持ちだけで、毎回参加しています。

いつも、ちょっと学祭みたいにワクワクして、ゲームが終わった後に、お祭りの後みたいに寂しい気持ちになります。

たぶん、ゲームが楽しすぎるからで、不快な思いを一度もしないからだと思います。こんなに完璧で楽しいゲームを作るには、加藤さんたちの真摯な姿勢があるからなんだなぁと思っています。
そして、いつも自分の仕事への姿勢を振り返ったりまでしています(笑)

参加者にも、そういう姿勢って伝わりますね☆

脱出ゲームと加藤さんの大ファンです♪
応援しているし、これからも年取っても参加していきたいなぁと思っています。応援しています♪

Posted by: ちの on 2011年08月23日 08:44
comment する

















*POSTを押しても自分のコメントが見えない場合、一度ページの更新をしてみてください。
*HTML不可です。
*アドレスは入れると自動でリンクになります。
*管理者の判断でコメントを削除することがあります。