事務所から家への帰り道で、突然昔作った曲が頭の中で鳴って、激しく混乱した。
今の自分とはずいぶん違う自分が作った歌だ。
彼はきっと今の俺を認めないだろう。
時々、ほんとごくまれに嫌になる。
ステージにいない自分に。
照明を浴びて、きちがいみたいに歌っていない自分に。
東京ドームのアフターパーティーで、昔から手伝ってくれている方が「ロボピッチャーのライブには行ったほうがいいですよ。脱出ゲームの加藤とは違う本当の加藤が見れますから」と別のお客さんに言ってくれていて。僕は「確かにそうだ」と思いながらも、いまこんなにも音楽から離れている自分になすすべもなく。
ときにはなんだか
誰かの夢の話とかききたくなるようなそんな夜が来て
手当たり次第に電話をしてみるけれど
その日に限ってだれも夢をみちゃいない
子供の頃に描いてた空の水色
画用紙を飛び出して机を染めた
教室の中でそこだけ夢みたいに
空が机にやってきた
そんな歌詞を書いてた。描いてた。
今読み返してわかる。
なんてだめなんだろう。
この言葉は1万人を感動させることはない。
しかし、なんてすばらしいんだろう。
もう今の僕にはかけない。
水なんか出てこないのに井戸を掘り続けた結果、ここにいる。
どこへいくんだろう。
どこへもいかず、留まり続けてくれればいいのだけど。
あの、その、実は、もうすぐこのblogを書きはじめて10年です。
そのことを誇らしいと思う。
そのことを恥ずかしいと思う
そのことをなんて思っていいのかわからないと思っている。
blog継続10年を祝うイベントをして、沖縄からkeeponさんを呼んで、朝まで大騒ぎをしたいけれど、僕のblogが10年続いたことは世界的にはすごいニュースではないことは知っている。多分、北方領土のニュースにすら負けてしまうだろう。
誰かが一大パーティーを作ってくれたらいいのだけど。
夢をみるのだ。
夢を。
子供の頃に見たみたいに。
まだ、なにも、驚くほどなにも、成し遂げてなどいないと知れ。
ブログ10周年おめでとうございます!
Posted by: kio on 2011年05月17日 15:42おめでとう!
そういえば5月でした、と思って遡ってみたら最初のエントリーは6月でしたけど。。。
http://keeponmusic.com/katotakao/2001/06/
まあでも10年前の気持ちとかがずっと同じところにあって、読めるってのはなんかいいですね、あらためて。
Posted by: keepon on 2011年05月17日 22:59ロボピッチャーでうたっている加藤さんしか知らない私は、すごいお仕事をばりばりされている今の加藤さんの情報をいろんなところでみると少し淋しく感じます。でもこうやって何事も変化していっていないと面白くもないし嘘みたいだよなあとも思います。
Posted by: とく on 2011年05月19日 03:39
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