ずいぶん追い込まれてしまって、自分という人間のキャパシティーを見誤ったことを認めざるえない。くそ、もっと出来る子だと思っていたのに!
今何を考えているかというと、無事三月が終わってほしいと思っている。
そんなのぜんぜん前向きな発言じゃないことはわかってるけど、とにかく心の底から三月が無事に終わってみんなで五月の風のビールを飲みたい。高らかに乾杯を告げ、カチンとジョッキがなる音を聴きたい。
旅が大好きな友人がいて、僕は彼女のことがこっそり好きだったので、あんまりそばにいてくれないのでいらいらして「なんでそんなに旅にばっかりいってるの?」と聞いたことがある。彼女はなんて答えたっけな。忘れた。なんとなく、とかまあ行きたいからとかそんなこと言ってた。
今ならなぜ彼女が旅に出たかわかる。旅に出たかったからだ。当たり前だ。当たり前だけどそれだけなんだ。
僕は時々なぜこんなイベントをやるんだろう、と考える。そのメリットや意味について考える。時々経済的な損得勘定だってしちゃう。でもそんなことだけじゃイベントは動かない。もっと根源的に潜った場所にモチベーションはあって、得するからって誰も死ぬほどは勉強できないように、得するってだけではこんな過酷なイベントを作ることは出来ない。少なくとも僕は出来ない。
だから、たぶん、僕はただイベントをやりたいんだろう。
僕らには根源的な熱があり、それをアウトプットするだけの力があった。だからやってるんだろう。
今、関西でSAL CULTUREというイベントが生まれようとしていることをどれくらいの人が知っているのか。
あなたは、今この僕のブログをこの瞬間に読んでいるあなたはどうやったらこのイベントに来てくれるだろうか。
どんなバンドが出演するかを言えばいい?それが好みのバンドだったら来てくれる?ロボピッチャーの出演時間を言えばそれにあわせて来てくれるだろうか。ありがとう。えーっと、ロボピッチャーは多分29日のかなり早い時間に出ます。それとも、大阪城野外音楽堂という場所のすばらしさについて説明したらいいだろうか。僕らは何度もその場所に足を運び、管理している人達は半ば呆れ顔で「こんなに何度も下見に来られた人達は初めてですよ」と言った。この場所のポテンシャルを僕等は最大まで引き出すだろう。空間に眠っているものを隅っこから順番に全部たたき起こしていくのが僕らの仕事だ。もしくはどうだろう。こんな地方フェスティバルの意義について書けばいいだろうか。このフェスティバルは音楽を好きな人間が集まって、作られるフェスティバルで、どこか閉塞感のある音楽シーンに風穴を開けるのだ!とそんな言葉を書けばいいだろうか。
もし可能なら、そのどれでもなく、僕らを信じて来てほしい。
僕らとは、僕と、リミテッドの飯田君と、ゆーきゃんと、ASPのサンデーくんとHOSOMEのみんなと、FLUIDのジャックと、三条ハンソンのおっぺけと、磔磔でバイトする東口と、ぽつねんずのアンリちゃんと、ゆーきゃんmeetsあら恋の岡村ちゃんと、アーリオのくれはと、SCRAPの田中さんと、SCRAPの佐谷と、滋賀のいまいくんと、元気なこみやまくんと、最後にnanoから強烈な援護射撃をしてくれているもぐらくんだ。
このメンバーが揃って、なにかダメなことが起こるなんて僕は信じない。
実はこれを書き終わってすぐにだれか書き漏らしていないかすごく不安になったことはひとまず置いておく。
僕らを信じてほしい。
友情でも愛情でもなく、少しも馴れ合わず、慰めあうことすらしない僕らは、ただSAL CULTUREへの根源的な熱と、それをアウトプットするための力でのみ繋がった。
繋がってすらいないのかもしれないけれど、とにかく今ひとつのイベントを成立させるために同じ場所で同じ不安を抱えている。
そんなの多分無茶な話で、会ったことも無い人達を信じるなんて出来ないと思う。
でも僕は信じてほしいと思う。僕のブログを読んでいるあなたにだけは信じてほしいと思う。
僕らは何も成し遂げない。ただ全力向かっていって、そのまま通り過ぎる。必要があればまたそれに全力で向かう。他にはなにもしない。他のことは関係ない。
僕らにしか出来ないことがあるかどうかわからない。でも、僕らがやっている。全力で。
それ以上に大切なことは僕には見つからなくて、どうしてもここを読んでいる人にはそれを告げたくて書いた。コンセプトが見えないイベントだといわれ、ブッキングはボロフェスタの延長だといわれ、告知の仕方がわかりにくいといろんな人に言われた。そうだと思う。チケットの種類もわかりにくい。それらを覆す僕の一番まっすぐな言葉は僕らを信じて来てほしいってこと以外にない。
僕はSAL CULTUREのすばらしさを語る言葉を持たない。まだ始まっていないイベントだからそのすばらしさを僕は書けない。でも来てほしい。どうしても来てほしい。そんなの駄々っ子で理不尽だとわかっているけれど絶対に来てほしい。
僕がただ確信しているのは、その場所のその時間は絶対にそこにしかないってことだ。
そんなのあたりまえだけど、そのあたりまえさに誰も気づかずに生活してる。
きっとあなたはそのあたりまえの幸せにSAL CULTUREで気づくだろう。
その理由はただ一つ。
僕らがやってるからだ。
ロボピッチャー 加藤隆生
Posted by kato takao at 2008年03月17日 03:35 | TrackBack出演者どうこうよりも、かとうさんとかとうさんの仲間が作り出す熱を感じに行きたい、と遠くからですが僕は思ってます。
「僕らを信じて来てほしい」
につきますよね、ホント。
Posted by: keepon on 2008年03月17日 10:58
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