ロボピッチャーがレコーディングをしています。
とてもレコーディングだ。
今回は細胞を搾り取るようなレコーディングじゃなかった。
今たゆたっているその空気を、そのままふわっと音にした。
僕は更年期障害が終わりそうな母親を歌にし、はいつくばってでもしがみついてでも生きようとする友人に自分を投影し、嘘ばかりついている君のことも歌にした。
きっといつか耳に届く。
僕らは、こうやって生き延びる。
バンドはかならず解散するけれど、少しでも長生きする為に僕らはやるべきことをやる。
こんなに誇らしいことがあるだろうか。
僕らはロボピッチャーで、それ以外の何者でもない。
どかんと地面に足をつけて、哀しみばかりを歌う、ぼんやりした四人組だ。
3/29をロボピッチャーの復活の日に設定しました。
大阪城野外音楽堂です。
おそらくこれまで出た会場の中で一番大きいでしょう。
音楽を始めて以来3ヶ月もバンドでライブをしなかったことはなかったので、不安でふあんで、3月の20日ぐらいにも1つライブをいれようかと思ったけど、やっぱりやめた。僕らはSAL CULTUREで復活する。SAL CULTUREがあったから復活できたのかもしれない。大阪城野外音楽堂のステージで、僕は宣言する。ここにロボピッチャーがいますよって。
死んでしまえば終わるさ。
だから今はハナウタを。
君のその不毛な恋も、いくところまで行ってしまえばいい。
あらゆる人を傷つけながらセックスをして、あらゆる叱責を受け止め、強い目で歩け。
死んでしまえば終わるさ。
だから、僕はロボピッチャーで歌う。
死んだら歌えないから、今歌う。
流れ星みたいな歌を歌いましょう。
運命に逆らった勇気ある流れ星みたいな歌。
無駄死にだったけど確かに燃え尽きた流れ星の歌だ。
誰も死にませんようにって願った人がいて。
そんな願いは叶うわけないって教えてあげた人がいて。
俺はそのどちらの気持ちもわかるままで死んで生きたい。
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