2007年03月29日
夜陰の深谷。遠方朋を訪ぬるも、道中険脈多くして、難渋す。
岸壁は冷罵されるが如く。無機を極め、個を諭す。
案ずるべきは数刻先。
漆黒は内に入り、柔弱な箇所に裂罅を創る。
お止しなさいな、お止しなさい。その先には求不得苦しかござませぬ。
紺碧の髪の女人が戯言。
一寸待ちなさい女人、と我言。
貴女の流麗を責みはせぬが、我求むるは温雅なるかれいらいす。我求道の徒にあらず。
ああ、なあんだそうなの、と彼女はいう。めんどくさい言葉遣いしちゃって損しちゃった。
まあまあそういいなさんな。たまにはそんなのもいいじゃないか。
あらあらあなたもずいぶんざっくりとしたものいいだね。
こちらもこちらで無理は立たねえ。まあのんびりいきましょうや。
そうしましょうか。
そうしましょう。
そんな夜。
くだらない言葉の羅列にうんざりして
自分の為だけの作品を作ろうと固く誓った。
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