大切な話をたくさんした気がする。
お昼過ぎに伊藤君が家に来て、
夕方からSCRAPへ来たデザイナー志望の人と話して、
その後本職のデザイナーさんとずいぶん長いこと話して、
夜は世界をまたにかける新進気鋭の映像作家さんと話して、
なぜか途中から伊藤君が参加して、
その後にさらに元リミエキの飯田君と長い時間話した。
今日僕が出会ったすべての人たちは何がしか悩んでいて、悩むって言うのはでもネガティブな意味ではなくて、なんか考えてるっていうか、すべてが途中で、まだ途上で。すべての結論がたゆたっていて、だから不安でだから面白くてだから僕なんかと話してるんだろう。
じんわりとすべての人の背中から立ち上る蜃気楼が見えた。きっと彼らにも僕の背中のあれが見えていただろう。
これからどうする?とか
10年後ってさあ、とか
お金がさあ、とか
生活がさあ、とか
でも譲れない何か、とか
でもどうしてもここでやり遂げたい何か、とか
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「俺のの武器はこれだ」と彼は言い、
「じゃあそれでどうやって人を切るかだね」と僕が言うと、
彼はちょっとだけ照れたように「そうやねん」といった。
その愛すべき愚かさが、きっとボロフェスタを作ったのだろう。
「結局じゃあ俺がどうするかやな」と彼は言い、
「うん。俺はまあどんなふうにでも対応するつもり」と僕は言い、
彼は黙ったままなにも言わず、そのまま帰った。
帰り際に僕らは少しだけ笑い合い、少なくとも友人ではあるのだと思った。
「これがどうなるのかはわからないけれど」と僕は言う。「きっとこれは何かにつながるんだろう」
彼は少しだけはにかんだ表情で言う。「ありがとうございます。でも、それは誰が繋げてくれるんでしょうか」と。
僕にはわからない。多分僕ではない。でもきっと、僕は彼のことを一生応援するだろう。
理由はまだない。
さて、未来。
ちょっといびつな。それでいて繊細な。
「あ、また間違った。俺がお金をもらわない計算をしていた」といったら彼はほんの一瞬笑った。
何かをしよう。何かを。
なんでもできるこの場所で何かを。
もうめんどくさいのは全部やめだ。
ちゃんと。ちゃんと。ちゃんと。ちゃんとする。
先日こっそり尊敬するボスが言った言葉だ。
「ちゃんとしてくれたら、こっちだってちゃんと対応する」
ちゃんとだ。ちゃんと。
おれはちゃんとちゃんとする。
そんな折、僕は爆発的にテキストを書き、曲を書き、司法書士さんのところにもうすぐ向かう。
一足飛びに全部をやりきって、そのてっぺんで笑うか泣くか。
どっちにしたって面白いに決まってる。
泣く準備のない奴に、ほんとの笑いがやってくるもんか。
Posted by kato takao at 2007年02月03日 04:14 | TrackBack
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