ソロのワンマンでした。
こんな大それたことが出来るのもONE DROPというすばらしい場所があるから。森下さんありがとうございました。
どんくらい歌ったのか、しゃべったのかよくわからないけれど、3時間近くはステージにいた。
光を浴びていた。
それは一切詩的な意味などなく(そして詩的であるとはなんとかっこ悪いんだろう!)まさに実際的に光を浴びていたライブでした。
ステージで一人で光を3時間浴びた副作用は、完璧な不眠でした。
眠り、それは遠く。
多分、僕の眠りは今頃ジブラルタル海峡あたりで、わかめの養殖に励んでいるんだろう。
音楽は、あらゆる音楽は誠実でなくてはならないと思う。
誠実だから音楽だと思う。
バカバカしく、愚かしい誠実さが、ポジティブに響く最後の場所が音楽だ。
多分25曲くらい歌った。
全部俺の曲だ。
全部すごいんだ。
なんとなく作ってないから。
染み出すみたいに作ったんだ。
うずくまって、布団かぶって、頭抱えて、やっと作った。
震える指で文字を書き殴った。
ギターの上を動く指がとても美しくて、スローモーションみたいだった。
そんな歌を歌った。
廃墟みたいな場所だった。ひとりぼっちみたいな気持になった。
昔、友人に新曲を聴かせて、その感想を聞いたときに、ああ俺はひとりぼっちなんだと思った。
完璧な共有なんてない。
僕らは言語という不完全で偽悪的なシステムを構築し、これまでの歴史を踏襲し、礼節を重んじ、なるべくお互いを理解しやすい状況を捏造しながら生きている。
でも、それが尊いのだとも今は思う。
僕らはあきらめなかったのだ。こんなに不利な試合でも負けを認めずに、なんとか分かり合えるような技法を構築しようとした。
それをもって文化という。
どんなに信頼している人とでも、わかりあえることなんてない。
絶対に分かり合えないからなにも期待しない。
そんな場所。そんな時間。
そこで流れてるのが僕の歌だ。
進め。
Posted by kato takao at 2006年12月24日 06:24 | TrackBackとてもとても行きたかった。
遠くの空の下から、今頃唄ってるだろうなぁ、
どんな唄うたってるのだろうなぁ、
これかなぁ、あれかなぁと
鼻歌を歌ったりしていた。
冷たい風を乗り越えて、
きっと、たくさんの人に届いているから。
進め。
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