いろんな人が部屋を訪ねてきます。
今日はたくさんの人と話したな。
隣の部屋にLimited Express(has gone?)の飯田君が住んでいるのだけど、彼とは一日に一回から二回ややシビアな話をするという習慣がついた。人と生活を近くするのは僕にとって初めての経験なので、新鮮であり危うくもあり。
今日は初めてリミエキのゆかりちゃんとゆっくり話した。
はっきりとしていて、しっかりした人だった。
そしてもちろんあやうい。
なんだ。この界隈は。あやうさの大安売りだ。
だから魅力的で、だからどこか切ない。
刹那について人に考えさせてしまう。
僕は、メールの返事を書くことにまず忙殺され、そこに今月中に成功させてほしいイベントの話が飛び込む。
考えるまもなく別の打ち合わせ、別のメール、別の提案、そして別の困惑。
曲を作る。前から作っていた曲の仕上げ。失敗。体がだるい。
後、SCRAP会議。
もちろん混迷につぐ混迷。この雑誌は決して自分たちを許さない。手綱を緩めない。だからすばらしい。だからあやうい。刹那主義的であることを、もはや誇らしいとは思っていない。
会議の後はもっとシビアな仕事の話。あさってまでに仕上げてほしい仕事。
わかりました、といって僕は今日仕上げた。でも、こっちのほうが今日は楽だ。これはクリエイトじゃない。何もない場所に紙をおく仕事じゃない。画用紙は用意されていて、そこに相手が気に入る絵を描けばいい。楽チンじゃないけど、そこに必要なのは世界にとどろくような悲痛な叫びではない。ただの技術で、それを僕はすでに持っている。
仕事が終わるとデザイナーさんと少し電話。
電話が終わったら、自分のためのテキストを少し書いて、そろそろ帰ろうかと思ったら、飯田君がバイトから帰宅。少し話す、のつもりが一時間弱話してしまう。ぜんぜん違うけど、ある意味似たような環境にいるミュージシャンが生活を共にしていたら、話すことなんていくらでもある。それはちょっとした疲れみたいなものがしみこんでいるけれど、大部分が未来についての話だ。
そして、今に至る。
もうこんな時間だな。現在午前4時38分。ちぇ。明日も忙しいな。
曲を作らないと。
曲を作りたい。
僕はまず何かを壊さなくてはならない。
そして、壊れちゃったことについての歌を作らなくてはならない。
だれも傷つかない歌は歌わない。
それは未来についての歌だからだ。
過去についての忌み歌だからだ。
それにしてもこの作業場は素敵だ。
染み付いているものは、ささやかな諦めと、それを認めない屁理屈だ。
僕はそれを愛し、また壊そうと思うんだ。
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