名古屋のクアトロでのライブが終わりました。
僕らはこの日、四人ともネガティブな要因を抱えていて、それは、心因的なこともあり、肉体的なこともあり、時間的なこともあり、物理的なこともあり、原因不明なこともあったのだけど、ステージに上った瞬間にすべてが吹っ飛びました。
僕は、僕の曲を、ステージの上で崩壊させて、また一瞬で再構築して、それが生まれた瞬間よりもすばらしい作品を作りました。
ロボピッチャーは、まるでロボピッチャーじゃないみたいで、何か別のものになりたがっている臆病な獣のようでした。
音楽こそが快楽であると、僕は胸を張っていえるわけではないですが、あの場所で起こったことが、快楽以外ではないとはいえます。身体から新しいエネルギーが生まれるのを具体的に感じました。音や言葉がまるでミサイルのように人々に打ち込まれていく様子を、僕ははっきりとした映像でステージの上から見ていました。
音楽を好きな人がいて、すばらしい音楽と、そうでもない音楽が並列されていて、僕らを見ずに帰ったお客さんや、僕らを見に来てくれた人や、僕らに期待せずに残ってくれたお客さんがいて、全体的に見て、僕らはそんなに期待されていないバンドでしたが、その人達の目の色がスローモーションで動くグラデーションみたいに変わっていくのを、僕はステージの上から感激とともに眺めていました。
僕らを知らない人達の身体が少しずつリズムをとりだして、会場の空気が変わって、ありちゃんのベースはすばらしく、僕はいつもと違うメロディーラインを思いつきすぎて死にそうでした。
混沌がステージの上にはありました。
残響音はぐるぐる回っていて、僕は自分が出している音が自分の音ではないような錯覚の中、自分が一番聞きたい音を出していました。
ライブが終わって、CDが記録的に売れました。
お客さんの数との比率で言ったら今までで一番売れたんじゃないでしょうか。
もちろん、僕らはそれに値する演奏をしました。
これからもそうでしょう。
いや、次からはもっと。
名古屋まで見に来ていただいたみなさんに本当に感謝を。
そして、温かく迎えていただいた名古屋のみなさんにも心からの感謝を。
あんなにすばらしいライブが見れてよかったですね、という思いとともに、あんなにすばらしいライブをやらせてくれてありがとう。
またぜひ名古屋に行きたい。
小早川さんよろしくお願いします。
次はいよいよ6/29東京での初イベント「東京コントロール」です。
東京のみなさま。
ぜひ、この日だけは予定を入れないでください。
僕らのすばらしさが、今までみなさんが思っていたよりもずっと上だったということがわかる一日になると思います。
どうぞ、お誘いあわせの上、なんとかご来場くださいませ。
それでは、みなさん。
さようなら。
素晴らしかったようですね。私もその場に居れなかった事が悔しい。
自分達の演奏が高まるのと同じスピードで、観客や会場の空気も高まっていく。
嗚呼 いいな。そういうの。
音楽ってやっぱり人を動かす力があるんですね。今更だけど。
カトウさんのコラムはいろんな事を改めて考えさせられます。
それは見落としがちな事であったり、忘れかけてしまっていた事であったりして、
私はカトウさんに救われているんです。
本当有難う。
私はこの前、渋谷O-crestのライブで初めてロボピッチャーを知りました。
もうなんか新しい生き物を発見したみたいな衝撃を受けました。未知との遭遇ですね。
音が、熱が、歌詞が、体中を打つんです。
「感動した」とかそんな言葉じゃ絶対に補えない感覚がそこにはあって、脳にガンガン響く音楽に、私は完璧に侵されていました。
今のロボピッチャーは、あの時よりも何倍も素晴らしくなっているなんて、考えるだけでドキドキしてしまいます。そして思わず手足をバタバタさせてしまいます。
29日は、どう転んでもひっくり返っても行けないのだけれど、7月の新宿のライブには必ず足を運びますので。それまで胃をきりきりさせながら我慢します。
カトウさん。
どうか頑張れるだけ頑張らないで下さい。
そしてたまに、頑張れるだけ頑張って下さい。
その後はちゃんとご褒美をあげて下さいね。
では。
Posted by: momo on 2005年06月14日 01:48
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