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2003年10月24日

 楽しい一日でした。
 さまざまなことがあって、あってほしくないことが起らなくて。

 僕はボロフェスタの残照の中にいる。
 もうすっかり振り切ったと思っていながらも、宿命的にあの空間の中にいる。
 たとえば、いまさら届くボロフェスタ関連の請求書や領収書に、一瞬であの場所へ思いを馳せてしまう。あれは狂喜の時間。そこにだけあって、それ以降は存在しない。

 地図が目の前に開かれている。
 次に行くべき場所は分かっているので僕は大きな赤い丸印をつける。 
 さあ、ここに行こう。僕はパーティーにいう。しかし、彼らは別の意見を持っている。
 意見は二通り。
 「行くべき場所はそこじゃないんじゃないか」
 「そこに行くとしても別のやり方なんじゃないか」
  
 僕はそして、ひそかにビールを飲みながら、その行く末について考える。
 考えるというより思う。思うというより祈る。祈るというよりすがりたくなる。
 また、あのシーンを思い出す。古い友人のいった言葉。 
 
 毎日を生き延びるために、すがるように祈りながら、明日のことを思ってる。
 そうでなくては死んでしまいたくなる。

 彼はまだ生きていて、どこかで明日のことをすがるように祈りながら思っている。
 たぶん。

Posted by kato takao at 2003年10月24日 04:11 | TrackBack
みんなのコメント

>毎日を生き延びるために、すがるように祈りながら、明日のことを思ってる。

>そうでなくては死んでしまいたくなる。

こんばんは。

落ち込んでいる身にはじんわり浸透していくような、

とても素敵な言葉ですね…少し支えになります。

ウィリアム・ギブソンを思い出します。

「平坦な戦場で 僕らが生き延びること」

岡崎京子の方が有名なのかしら…

ボリス・ヴィアンも割と好きです。

Posted by: Noriko on 2003年10月26日 23:45
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