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2003年07月18日

 たくさんの人がいなくなってしまいました。
 本当にいなくなっちゃった人もいるし、この世にはいるけど連絡のとり方がわからない人もいます。僕のせいで連絡をとれない人もいるし、誰のせいでもなくちょっとした行き違いでまったく行方のわからない人もたくさんいる。
 高校時代の友人は今でもよく会うのだけど、中学時代や大学の友人はまったく行方知れずが多い。なにしてんのかな。興味はあるけど、別に知ったところでどうこうなることでもない。僕の人生と触れ合ったらまた会うし、そうでないなら会わない。

 「いなくなってはじめてわかる大切な人」っていますか?
 僕はいません。思い出して懐かしいなあ、とか思う人はいるけれど、今ここにいない人を大切に思うっていう感情はないです。
 たった今僕のそばにいる大切な人達を守っていきたいなあ、とだけ強く強く思っている。でもいなくなっちゃったらもうしょうがないから、別にへっちゃらになります。

 えーっと、なんでこんな話をしてるかっていうと、今仕事するのが嫌で嫌で、デザイナーさんから借りた「JOJOの奇妙な冒険」の第3部を読み返していて、イギーが死んだときのポルナレフのセリフにじんときたからです。
「ちくしょう・・・なんてこった・・・おれは、こいつのことが好きだってことが今わかった・・・。おれっていつもそうだ・・・いなくなってはじめてわかるんだ。ひねくれたクソ犬と思ってたけど、どんな人間にもなつかない、つっぱったおめーが好きだった・・・・・・・。いっぺんも愛想をふりまかねえその性格は、本当に誇り高い奴だったってことがいまわかった」
 で、ポルナレフはそのあとヴァニラアイスを太陽の光に晒して殺します。
 僕はずいぶんと感動したのですが、考えてみたら「いなくなってはじめてわかる大切な人」っていないなあと思ったわけです。
 考えられることは二つ。

 1、大切な人はいなくならないように頑張っている。そしてそれに成功している。
 2、大切な人はそばにいなくなったら大切じゃなくなる

 どっち?

Posted by kato takao at 2003年07月18日 03:17 | TrackBack
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