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2003年04月12日

 今から、今日何本目かのビールを飲むところです。何本目なのかわからない。さっきまでは数えてたのだけど。
 たしか、ちょっと前までは素面で、一本目のビールを飲むための理由があったような気がするけど、今栓を切ったビールには飲まれる理由など何一つない。

 忙しいです。とてもとても。
 なんか、時間に隙間が生まれない。
 まあ、でも、楽しい毎日ではある。
 楽しい毎日ではある。
 問題は、どれだけ東に行っても西にたどり着いてしまうこの世界の構造にある。

 螺旋。
 ぐるぐるまわりながら、ゆるやかに落ちていく。
 あれ、違う?のぼってる?
 もちろん、それはどっちでもいい話。
 勝ったのがカメでもウサギでも、銀河系の2兆年後は左右しない。
 慢心したウサギがちょっと昼寝したくらいで、責められるほどのことではない。

 俺には多分、文句がいっぱいあるのだけど、言いたいことがいろいろあるのだけど、残念なことに、言いたい相手と内容がない。
 
 僕はあなたが靴下を履く様子を思い描いている。
 とてもコケティッシュで、キュートだ。どちらも、時代を超えられなかった外来語だけど、僕の頭には別の言葉は浮かばない。それはとてもジャストに「コケティッシュ」で「キュート」です。
 あなたは靴下を履き終わる。
 さて、何をしようか。なんでもできる。
 なぜなら、あなたはもう靴下を履いているのだ。
 とても複雑な様式のセックスをすることも出来るし、インドの山奥でのみ信仰されている神様にその身をささげる事も出来る。
 ただ、残念な事に、2兆年後の銀河系は左右できない。
 例えあなたがそれを心から望んでも。

 あなたには守りたい物がある。もちろん僕だっていくばくかの物を守りつづけて生きてきた。
 ふと、われわれは思ってみる。「これは本当にこれからも守りつづけなくてはならないのだろうか?」あるいは、それは、もうすでに、守り尽くされた物なのではないか。別のなにかがそろそろ守ってくれてもいいんじゃないか。

 この、日々の中で、なくなられた人々に、僕なりのやり方で祈りをささげてみようとしたら、変な風になっちゃって、困った。こんなことなら祈らなければよかったね。
 でも、僕なりの、とても静謐な祈りをささげた。
 僕の余生を、少しでもましにするために。
 
 それでは、みなさんお元気で。
 まだ、なにも遅くないよ。

Posted by kato takao at 2003年04月12日 06:14 | TrackBack
みんなのコメント

katoさん、初めまして。こんにちは。

いくつかの思い立ったキーワードを

検索ボックスに入れてヒットした数ページ目に、

こちらの002103.htmlのページに辿り着いた者です。

そこはかとなく、気になり、

書き込みをしてしまいました。

場違いなようでしたら、削除いただいて構いません。

音楽のお仕事をされているのですね…

私自身は音楽とは離れた畑の人間なので、

こちらのサイトがどういったことについて語っているのかは、

皆目見当も付かないのですが、

文章の「間」(とでもいうのでしょうか)に見られる、

katoさんの持つ雰囲気が好きです。とても。

(002103.htmlのページしか読んでいませんが…)

それだけを伝えたかったのでした。

Posted by: Noriko on 2003年08月22日 22:07
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