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2002年05月29日


 や、ども。

 明日ライブですが、どうもだれも来てくれる予定がなくてふてくされてます。
 というわけで、だれかが来てください。
 ま、お客さんがものすごく少ないライブ(二人とか)もかなり燃えますけどね。

 新曲を作りました。
 どうかな、かっこいいかな。
 わかんないな。わかんないようじゃだめか。そうか。

 もうすぐ、僕がここのページに書くようになって一年になります。
 一年ってすごいね。まったく環境が変わってしまいました。職場も、バンドも、生活も。
 そんな中でも変わらないものに感謝を。相変わらずとなりで、ぼんやりと過ごしてくれる人や、時々電話してくれる人や、ここを変わらず読んでくれる人や、辺り障りのないいつもの会話や、同じ速度で流れていく時間や、友人や、恋人や、お天気や、夕焼けや、ノースリーブのワンピースや、僕のギターや、才能や、歌声や、言葉に。

 一年前、僕は清原とまほろばでライブをして、友人とホタルを見て、アメリカに行ったのだ。
 なんて遠い時間なのだろう。その時はハラッパカラッパにいくつかの音楽関係の事務所から話があって、そのうち東京で生活するのだと思っていた。その後メンバーが一人辞めて、一人が就職して、バンド自体がなくなって、僕ははまた一人で曲を作り始めた。ロボピッチャーというバンドを作って、また道化のライブを始めて、明日はソロのライブで、来月はレコーディングをする。しょっちゅう行っていたネガポジには長いこと行ってないし、妙な会社で文章を書く仕事をしてる。ポールスミスのジャケットを毎日着て、型が崩れてるけど気にしない。昔ほどすらすらと歌詞が書けない。もう、昔ほど絶対的にじぶんを信じてはいない。いや、自分をというより、ミュージシャンとしての自分の未来を信じてはいない。

 5年ほど前にこんな曲を書いた。
 「ヘイヘイ生きてるぜ」

 東のほうで呼んでいる 誰かを助けに行くんだぜ
 でっかいマントをひるがえし小さな不安をひたかくし
 野を越え山越え谷を超え 君にも姿が見えるだろう
 両手を突き上げ陽にほえろ 朱の丘に立つ俺を見ろ

 ヘイヘイ生きてるぜ 声をからしてるぜ
 いつかの風景を とりもどす旅へ
 国教近くの険しい山越えて どんなに遠くても必ずたどり着く

 イスラム教徒もキリストももヒンズー教徒も仏教徒も
 困ったときには俺を呼べ 困ったときには俺を呼べ
 血の匂いを今知るものよ 焼けたつ匂いを知るものよ
 肌を食い破りあふれ出る 力の秘密を教えよう

 ヘイヘイ生きてるぜ 声をからしてるぜ
 いつかの風景を とりもどす旅へ
 国教近くの険しい山越えて どんなに遠くても必ずたどり着く


 っていうかさあ、こんなうた、もう作れないよ。作りたいかどうかっていう問題ももちろんあるが、これを昔熱唱してた人間が、今いったい何を歌えばいいんだろうね。ある意味もうどこかに行きついてしまっている。そこからどこかへは飛べない場所へ。

 今思いついた。明日はいろいろカバーもしよう。鬼気迫るライブになることになりました。

 じゃね。

Posted by kato takao at 2002年05月29日 01:13 | TrackBack
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