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2001年10月22日


 なにもかも壊してしまいたいという欲求を、音楽に対して感じるときというのはとても幸せな時間です。
 僕はついさっきその衝動を感じて、とても確かな次の音楽を見た気がしました。

 とにかく常に何かを壊していないといけない。我々はそういう業を背負って生まれてきたのかもしれない。僕はそれを音楽でする。出来ない人はビルを壊すのかもしれない。同じではないと願いたいが、同じでないという確信もない。どうなんだろう。

 ほのかな光を浴びて揺れる紫式部の花を見ました。
 とても美しくて、とても哀しかった。

 僕はビールを飲みながら、クーラーのフィルターの掃除をする。
 すこしでもほこりをすいこまないように。
 すいこんだほこりが、僕の何を蝕んでいくのかなんて知らないくせに。

 いや、むしろ、僕が何を知っているのかを知りたい。

Posted by kato takao at 2001年10月22日 02:39 | TrackBack
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