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2001年10月12日


 「明滅」という言葉が好きだってかなり前に書いたけど、今日は明滅する一日でした。
 魂が明滅した。ちょっとした人の言葉にしょんぼりしたり、たまたまやってきたメールにぐっときたり、2ヶ月前の自分の失敗に気づいてがっかりしたり、人と会って少し落ち着いたり、でも、その人によってさらなる不安定さを引き出されたり。

 一日で浮かんだり沈んだりしました。そういうのって嫌いです。

 一日には一日に起こるべき何かが一つだけあればいい。それ以上は僕の処理能力を超えるのです。

 アメリカの報復について、様々な方面から意見を求められているのでここで明確にしますが、僕はこの件に関するほとんどすべての意見に怒りを感じます。この事件に関して大切なのはもっと自分に根ざした感覚だと思っています。
 夏休みには行ったときのドキドキとか、始めてラブレターをもらったときの違和感とか、秋がやってきたときの切なさとか、テストでアカ点をとったときの悲しみとか、そういう僕らがあたり前に享受してきた幸せが根底から覆されるという、自己感覚があるかないかだと思います。
 想像力といいかえてもいいかもしれないけれど。ぼくらにとって当たり前だった物語があたりまえではないと認識しないとこの問題は解決しないのです。
 いや、うん、僕は個人的にそう思う。自分のこととして考えないといけないんだ。

 少し前に僕の好きな人が僕に向かっていった。「加藤は音楽をしてなかったらくずだな」
 うん。それはそうかもしれない。
 
   音楽も出来ない状態だったなら
 
 たぶん、僕はくずだったと思う。なんの反論もない。

 僕がいいたいことはどの意見も信じるなってこと。
 あなたの意見をもっているだけでいい。
 信じられないかもしれないけど、その積み重ねが世界を変えるのです。
 よかったら信じてみてください。

 この文章は僕に対して書かれた。でも読んでくれたあなたのことをとても好きです。ありがとう。

Posted by kato takao at 2001年10月12日 01:48 | TrackBack
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