8月になりました。
よく意外に思われるのだけど、(そしてそれは心外なのだけど)僕は夏がとても好きです。
なぜと聞かれると上手に答えられないけど、なんというか心の琴線に触れるのです。イメージが映像でバンと網膜に映る感じです。ユニフォームが汗を吸い取る気配とか、夜のキャンプの匂いとか、明らかにいつもよりも三割増にきれいに見える女の子とか、グラウンドに水をまく温度とか、ビーチサンダルでコンビニに友達とビールを買いに行ったときの会話とかそういうものです。
夏には恋愛のイメージもある。良いイメージも悪いイメージも含めてある。恋愛に関してはこの季節はとても無責任で、ある種のピュアさを主張します。
ある男の子から告白された女の子。年のころは19くらい。確かに気になる男ではあるけれど、付き合うということがどういうことかわからないし、本当に好きなのかどうかも自分ではわからない。正直に彼に言います。「あなたのことはたぶん好きだわ。でも私はあなたとつきあっていく心からの自信がないの」
彼は21歳。もう少しだけ人生経験もつんでます。「確かな自信など僕にもないさ」彼は少し迷うような目をします。そして顔のすみっこから順番にとても上手な笑顔を作りながら言います。
「でも大丈夫だよ、夏だもの」
いや、あの、これはですね、僕のイメージを寸劇にしたらこうなったわけで、願望でも希望でもないですし、ましてや実体験ではありません。第一こんなセリフで「そうよね夏だもんつきあっちゃおっか」なんてまるで洗濯機でも買うかのように言う女の子が世の中にたくさん存在しているとも思わないです。もしいるならその人はなかなか僕と志向回路が似ています。きっと仲良くなれるでしょう。
今年の夏の終わりには、「良い夏だったなあ」と心から思いたいです。ちなみに、この夏用にとてもきれいな青い色のシャツをちょっと前に買ったので、今年は青いイメージで行きます。
ま、そんなこんなで。
Posted by kato takao at 2001年08月02日 03:35 | TrackBack
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