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2001年07月07日


 従兄弟が大学をやめて消防士になりたいらしい。
 なんでもなれるものになればいいよ。と答えた。なんでもいいからなれるものになればいい。なれないものを目指すよりずっと楽だから。それがほんとにしあわせかどうかはめいめいが考えることです。そういった。彼はにこりと笑ってうんといった。

 自分がどうなりたいのかわからない人はどうすればいいんだろうね。そっちのほうがどうやら多数派です。もちろん僕もマジョリティに席を置いている。少し前までは「どうなりたいかを探したい人」としてそれなりに市民権を得ていたのだけど、知らない間に追い詰められている気がする。年齢の問題かなあ。
 ただ一生懸命になれる場所があればいいんです。僕は。そこでの生活がどんなものであろうと。

 こないだ「とにかく熱くなりたい」といった友人がいたけど、いってることの意味はよくわかる。それがどんな種類のことであっても僕は指示する。たとえ社会的には支持されるようなことではなくても。

 「火事を消したいなあ」と従兄弟は言った。つぶやくように。もうもうと燃え盛る火に水をぶっかけて消していく。だれかのために水をまく。手に伝わる水の飛び出る衝撃。なかなか手ごわい火。二階からだれかが叫んでいる。逃げ遅れたのだ。ふつふつと沸き起こる使命感。ホースを放り投げて火事の中に飛び込んでいく、彼。
 カタルシスを絵に描いたような風景ですね。とても素敵な人生だ。僕は今とてもうらやましい。6年も後に生まれたくせになまいきな奴だ。

 ゲストブックに「地球版のケセラセラで暮らしてる」と書いてくれた鶴坊さん。「探してください」と書いてあったのでなんのことかと思ったらハイリミッツの方だったんですね。関西に来るときにはもし良かったら連絡下さい。ライブを見てみたいです。こないだ京都にやもともんごさんが来て、ハイリミッツさんをいとおしく語っておられました。

 「未来は僕らの手の中」っていまでも甲本ヒロトは心から思っているだろうか。思っていて欲しいと心から思っています。

 じゃ。

Posted by kato takao at 2001年07月07日 01:34 | TrackBack
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