« 18 | Main | 20 »
2001年07月05日


 とても哀しいことがあって、それを抱えながら歩いてました。
 こんなに哀しいのにまだ進まなきゃいけないのか。
 進まなくてはいけない。それでも。

 午後から一生懸命働いた。いろんな人と会って話をして、それを丁寧に文章にした。きれいなスムーズなリズムの文章をいくつも作った。
 おいしい晩御飯を食べて、家でビールを飲んでテレビを見て少し笑った。ギターを弾いてみたら曲がすぐに出来た。少し泣いた。
 それで僕はすっかり哀しくなくなった。
 せっかくこんなに哀しい思いをしたのだから、このことを正確に受け止めて、少しでも高い場所にあるブロックを触ろうと思った。

 金魚鉢に金魚がいる。その向こう側に手をおいてみる。ぼやけて大きく見える。僕の手。その間を金魚が泳ぐ。それを眺めている。ずっと。今も。
 
 忘れてしまいたいことなんて一つもないです。全部抱えていたいです。そんな風に思ってる。

Posted by kato takao at 2001年07月05日 23:59 | TrackBack
みんなのコメント
comment する

















*POSTを押しても自分のコメントが見えない場合、一度ページの更新をしてみてください。
*HTML不可です。
*アドレスは入れると自動でリンクになります。
*管理者の判断でコメントを削除することがあります。