2001年07月05日
とても哀しいことがあって、それを抱えながら歩いてました。
こんなに哀しいのにまだ進まなきゃいけないのか。
進まなくてはいけない。それでも。
午後から一生懸命働いた。いろんな人と会って話をして、それを丁寧に文章にした。きれいなスムーズなリズムの文章をいくつも作った。
おいしい晩御飯を食べて、家でビールを飲んでテレビを見て少し笑った。ギターを弾いてみたら曲がすぐに出来た。少し泣いた。
それで僕はすっかり哀しくなくなった。
せっかくこんなに哀しい思いをしたのだから、このことを正確に受け止めて、少しでも高い場所にあるブロックを触ろうと思った。
金魚鉢に金魚がいる。その向こう側に手をおいてみる。ぼやけて大きく見える。僕の手。その間を金魚が泳ぐ。それを眺めている。ずっと。今も。
忘れてしまいたいことなんて一つもないです。全部抱えていたいです。そんな風に思ってる。
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