いろいろと思うところがあったりして、数日間もやもやしてたけれど、なんか今日一日ですかっとした。
結局作り続けることしか出来ないんだからまあぶつくさいわず作り続けようと思う。
と、いうことを前提にいくつか思ったことを書く。
僕らは誰に向かって作っているのか、みたいなことを考えていた。
もう具体的に言っちゃうと、「SCRAPの新旧ファンのどちらに向けて作るのか?」みたいなこと。
たぶんあらゆるエンターテイメントがこの問題に直面している気がする。
アーティストも、劇団も、雑誌も、テレビ番組も、長く続けばこの問題に出会う。
昔から支えてくれたファンに向けて作るのか、それとも今「好き!」と言ってくれているファンに向けて作るのか。
この数年SCRAP内でこの問題はずっと取りざたされてきたのだけど、ここへ来てにわかにシビアな問題になってきた。
僕が作った最近のいくつかのコンテンツが、昔からのお客さんには評判が悪く、新しいお客さんには評判がいいってことが明確に起こった。
理由はいくらでも考えられる。
理由はなんであれ、僕はもうそれはどうでもいいなあと思い始めている。
結局のところ僕がやってきたことは一つだけだ。
それは「僕らが面白いと思ったことをやる」
それ以上に大事なことってなにもないよなあと思っている。
時代を読んだことなんてなくて、当ててやろうと思ったことも別になくて、ただ、僕らが思いついた面白いことを世の中に出してきた。それが結果として現状になった。
だから、僕はもう、相変わらず、思いついた面白いと思われることだけを愚直にやり続けるという姿勢で今後ともやってやろうと改めて思った。
昔から来てくれてる人たちの批判はとても悲しかったし、申し訳ないと思ったけれど、自分が面白いと思って出したコンテンツをどういわれようともう仕方ない!
大事なのは、いかにストレートに自分がやりたいことを出せているかだろ。
それをエゴとたくさんの人に言われるかもしれないけど、エゴのないクリエイティブなんて一抹の意味もない。
「リアル脱出ゲームを作ったのは僕だ!発展させるのも壊してしまうのも僕がやることだ!」と言ってしまってもよいだろうか?さすがにダメかな。
でも、それくらいの気持ちで、やっていくことに決めた。
敢えて言ってみるけど、リアル脱出ゲームについて世界一考えてるのは多分僕だ。
たくさんの不満があるだろうと思います。
僕だって、ここ25年の間に出たアドベンチャーゲームの大半に文句を言いたい。
ああ、俺にアドベンチャーゲームを作らせてくれよ。
すごいの作ってみせるよ。
たくさんの不満はあるだろうけど、それでも、俺はやはり自分が作りたいものを作る。
どんな文句を言われても作るだろうし、たとえ「もやっとしました」とか「つじつまがあわない」とか言う人が数人いたって、数百人が納得してるならそれを良しとしちゃうと思う。
大切なのは全員を納得させることじゃないと思ってる。
可能な限りの絶対数を熱狂させることだ。
この話を弊社の松田に昨日話したら「じゃあ次っすね」と言った。
なんと素敵な言葉だろうと思った。
そうだ。次だ。
僕らが春に用意しているコンテンツは、エンターテイメントの歴史をほんとに変えてしまうかも知れないと思っている。
このblogはいったい誰に向けて書かれてるんだろう。
俺に向けてかな。
とにかく、SCRAPとしてのドクトリンです。
世界中の誰もを納得させるようなものを作りたいとは思っていません。
僕らが面白いと思うもので、可能な限りたくさんの人たちを熱狂させたいと思っています。
僕らが面白いと思わないもので、人々が熱狂したって、そんなことにはまったく興味がないのです。
うむ。
やっぱりやりたいことは全部やろう。
人に任すとかバカらしいことだよ。
全部やる。
やる勢いで一つよろしくおねがいします。
こちらこそ、よろしくお願いします!
(昔からのファンより)
加藤さん最高です。
(2年前からのファンより)
加藤さんだいすきです!ついていきます!
(私も2年前からずっとファンです)
「僕らが面白いと思ったことをやる」
何とエゴイスティックなことか。
客の視点で物事を考えられない企業は、容赦なく淘汰される。
パナソニックしかり、シャープしかり。
イベント終了後にとっているアンケート。
それがフィードバックにつながらないのであれば、
わたしたちは正直に答える義理はない。
最近のスクラップの謎に魅力を感じなくなったのは、
こういう考えが背景にあったからなのか。納得。
リアル脱出ゲームをどう進めていくかは、加藤さんの裁量次第。
でも、今のままでは確実にダメになる。
それだけはハッキリと伝えておく。
SCRAP1周年の頃からファンです。
毎号いろんなイベントが企画され、こんな面白いイベント参加したかったと思ったのには行きました。
SCRAP側が面白いと思ってされたイベントにおもしろそうって共感できたから行きました。
ないのなら作ればいいと新しいエンターテイメントを創造しこの世に生み出し続けてきてくれて感謝しています。
リアル脱出ゲームだけで終わる加藤さんじゃないでしょ。
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