くるりの「魂のゆくえ」というアルバムがあって、そのプロモーション企画としてずっと謎と物語を考えていました。
企画のスタートからは半年くらいかけて作ってきたものだったのでものすごく思い入れがある仕事になりました。
こんなのです。
http://www.quruli.net/nazonoita/
もともとはARGという「まるで自分が物語の登場人物になったみたいな遊び」をメディアやミュージシャンの力を借りて作ってみたくて、しかもそれが宣伝になるのなら最高ですよねーみたいな感じで出してみた企画が、驚くべきスピードで通り、ARGって言葉なんかぜんぜんわからないままとにかく作ってみた感じでした。
その中で物語を書いたり、謎やシステムの構築をしたりしている中で、このプロジェクトの可能性や、もっとできるはずなのに自分が出来ていないことを強く感じたりしました。
この素晴らしい企画にはたくさんの人に感謝しなくてはならない。
まずは、やはりくるりの事務所であるバッドニュースの藤井くんには最大限の感謝をしなくちゃならん。
いくつかの陰惨な事件を乗り越えて、不敵に笑うこの男がいなかったら、もちろんこの企画は成立しなかったろう。後半の謎は彼が考えたものが多かったです。
そして、イラストを描いてくださった永野さん。僕の物語の原稿が遅すぎるせいで猛烈に迷惑をかけました。
しかし、サイトを見てもらえばわかるとおりものすごいクオリティーのイラストばかりです。物語をビジュアル面から支えてもらいました。
WEBデザインをしてくれた山崎さんも僕の遅筆犠牲者の一人です。どんくらいの迷惑をかけたのか考えるのもつらいくらいです。でも、いつもものすごいスピードで物語をアップしてくれていました。一度、僕が夜に書いた物語が翌日のお昼には上がっていたことがありました。度肝を抜かれました。
そして、そもそもARGという概念を僕に教えてくれたメディアファクトリーの三原さん。
この人に出会ったせいで、僕の人生はゆっくりと変わり始めているようです。
これからもぜひ。
そして。
こんな不思議な企画を聞いてすぐに「やろう!」と言ってくれたバッドニュース社長の千葉さん。
あんな大人になりたいぜ、と思っている。
さらに、その話にあっさりと乗ってくれて、めちゃくちゃ協力してくれたくるりメンバーの二人。
アーティストがきちんと全面的に協力してくれて、しかもいろんな意見もくれたから、この企画の芯が揺るがなかったのだと思う。
本当にありがとう。
さらに、この企画はめちゃくちゃたくさんの人を巻き込んだ。
いろんな人たちがこの企画にのっかかって遊んでくれた。
どうもご迷惑をおかけしました。
ありがとうございました。
なにより、この遊びを実際に体験してくれたみなさま。
ほんとうにありがとう。
遊びを通じて宣伝を作るということはほとんどやったことがなかったのですが、どうでしたか?
楽しかったですか?
物語の中に入ったような、仲間同士で協力しながら物語を進めていくあの不思議な気持ちは体験できましたか?
よかったら感想を聞かせて下さい。
今日、このくるり謎の板ARGの最後の仕込みをしてきました。
最後の物語です。
明日の朝からある場所でこの物語を読むことができます。
どんな気持ちにみんながなるのかなあと思っています。
謎を解いて解いて解いてその最後の物語がある場所にあります。
今からでも遅くないから、まだまったくなにもしていない人たちもよかったら上のサイトから物語を体験してみてください。そして、最後の物語を読んでほしいな。
今日改めて最後の物語を現場で読んで、なんだかほろりとして、一人でもたくさんの人に体感してほしいなと思いました。
よければぜひ。
僕は物語に力があると思っています。
それは現実を豊かにし、豊かな現実からさらなる物語が生まれると思っている。
そんなことをずっと伝えていきたいなあと思っています。
あ、もう22日が京都音楽博覧会ですね。
超楽しみ。
僕は会場内のブースで宝探しキットを売っていると思います。
宝探しも来てねー。
今年の謎も本当に本当に名作ですよ。
http://www.scrapmagazine.com/wps/archives/1895.html
それでは。
Posted by kato takao at 2009年09月21日 04:45 | TrackBackくるりのクエストに参加してた1人です。
最初は「どんなのなんだろう?」程度だったんですが、物語が進むにつれて没頭していく自分にびっくり。
ネットという一見繋がりの薄い世界で、とてもたくさんの人々とたった一つのものでここまで繋がりあえることに本当に感動しました。
ライブ会場や謎解きの為に訪れたタワーで出会ったプレイヤーの皆さんとも「今までで一番わくわくするゲームだよね、終わっちゃうの悲しいなぁ」と話していたのを覚えています。
たぶん普通のゲームと違い、実際に生活している現実が舞台になっていることがここまで没頭した原因のひとつかなぁ、と思っています。
そしていろんな所に散りばめられた謎の数々。BBSのURLに隠された謎に気づいた時には感動とわくわくが止まりませんでした。
何よりもクエストを解くたびに読むことが出来た物語が、謎を解く原動力でした。最後の物語を読んだ時には温かい感動に包まれました。
このような感動を与えて下さった皆さんに精一杯の感謝とリスペクトを。
まず最初にお礼を・・・楽しい夏をありがとうございました!
みんなの書き込みを照らし合わせて「あいうえお一覧表」を作ったり、夏休みで激混みの東京タワーへ登ったり、謎が解けずにHELP出してるプレーヤーを助けてあげたり助けられたり・・・思い切りクエストを体験しました!
そして9月22日、音博へ行き、機関車館で最後の物語も読んできました。物語のフィナーレと、今までみんなでがんばってきたんだなぁという思いがこみ上げてきて・・・泣けてしまいました。
プレーヤーは、またそれぞれの生活の中に身を置いていると思いますが、きっとあったかい気持ちを携えていると思います。
夜汽車は今夜もどこかを走り続けていることでしょう!
ステキな物語をありがとうございました。
わたしもプレーヤーの1人です。
本当にありがとうございました。
素敵な夏でした。
こんなにも素晴らしい企画を実現された
加藤さんに、大きな拍手を贈りたいです。
自分の夢や現実に不安になってしまう、
若輩者のわたしです。
心の底から、加藤さんに憧れます。
わたしもいつか・・・
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