November 07, 2004

MOVING HEARTS「MOVING HEARTS」

MOVING HEARTS「MOVING HEARTS」(1981)

いまやアイルランド音楽界の重鎮となったドーナル・ラニーが1981年に結成したバンドのデビュー作。メンバーは後にドーナル・ラニーを中心に、デイヴィ・スビラーン、クリスティ・ムーアら、アイルランド音楽シーンの中心的人物が集合。トラッドとロックやジャズなどを混ぜて、時代的にもフュージョンが流行ってたりして、そんな感じ。

01. Hiroshima Nagasaki Russian Roulette
02. Irish Ways And Irish Laws
03. McBrides
04. Before The Deluge
05. Landlord
06. Category
07. Faithful Departed
08. Lake Of Shadows
09. No Time For Love

メタラーにはアップテンポな(01)が響くんじゃないでしょうか。ヘヴィではないけど、イリアン・パイプの早いパッセージなんかはメタル・バンドのギター・ソロのようでもあります。
それから、日本盤のライナーには全く触れられてないのが残念ですが、この曲と(05)の作曲者は Jim Page といってアメリカのフォーク・シンガーです。この曲はアメリカの「ブロードサイド」という音楽雑誌に掲載されたもの。(ボブ・ディランなども曲を発表したことのあるというこの雑誌は、社会性や政治的なメッセージを持つものが多かったようです。)
で、ジム・ペイジ氏は 1970 年代初頭アイルランドに渡ったときに歌っていて、それが MOVING HEARTS がカヴァーするきっかけとなったようです。
(04) は Jackson Browneの曲。
(07) はアイルランド初のパンク・バンドと言われる THE RADIATORS FROM SPACE の「Ghost Town」(1979)に入っていた曲。
(09) は Jack Warshaw という人の曲。"If They Come In The Morning" というタイトルで Roy Bailey という人に歌われていたりもする北アイルランドのプロテスト・ソング。
(03)(06)(08) はオリジナルのインスト。

モダンなサウンドとは裏腹に歌詞はヘヴィ。社会派。アイルランドという国がどういう歴史の元に成り立ってるか、知らない人もいるかもしれないけど、こういう音楽から歴史や社会問題に目を向けるのもいいかもしれない。と思います。

Posted by miz
November 7, 2004 07:16 PM | TrackBack
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