March 11, 2002

右に出るものはいない

 ひさしぶりの更新。ネットカフェから。
 きーぽんさんの日記にあったとうりあれは僕の大好物。
いままで攻略法を二〜三回手にしてるけど、
すっかり忘れてしまって相変わらず楽しめる。キーポンさんに感謝。
 僕は忘却にかけては右に出るものはいないと
胸をはって言えるぐらい物忘れが激しい。
小説を買って読んでもすぐにストーリーを忘れるので、
何回も読み返せる。労力がもったいないからチャレンジしないけどね。
なんとなく趣旨とか教訓とかしか思い出せない。
「あの本いいよー!」って人に勧めて、どんなストーリーか聞かれても
ん・・・・・てなることが多い。
心理学的には自分にとって必要のないと思われることは忘れるらしい。
うん、確かに仕事場から家に帰る道のりは忘れないもんね。
と、いうことは忘れてることはいらない事だと定義してることになる。
人の名前や誕生日、旅行先で起こったこと、約束の時間、
新曲の構成・・・・・・・・。
全部そういうことなのかな?
人に会ってその人が誰か思い出せない気まずさを数え切れない
くらい味わっているのに、覚えておけないのは
その苦さを忘れているからだとしたら、
そんな気持ちになったり人を傷つけてもいいと思ってるからになる。
 僕は以前北九州にあるバードマンハウスのカウンターのなかにいた。
僕が辞めるまでの半年ぐらいの頃はオープンしたばっかりで
右も左もわからず、まるで学園祭の出店みたいなノリで、
いまから思えばお金もらっていいのかなって思えるくらいに
お粗末なお店だった。(と、思わない?キーポンさん。)
でも少ないながらも気にいってくれた人は
常連になって足を運んでくれて、焼酎一杯で朝までいてくれたり、
ずっと話し込んだりで、けっこう楽しい空間でした。
(ほんとにありがとうございました。)
    ■もちろんその後すばらしいお店になってます。  
     バードマンハウス:
     http://www2.odn.ne.jp/~aaj79760/birdman.html
 その頃、夜中になるときまって酔っ払ってどやどやと店のドアを
開けてくれる女の子たちがいた。彼女たちはどこかで遊びすぎて
職場の寮の門限を過ぎると、朝の開門時間まで店で
暇つぶしをしていた。ソファーで寝たり、話こんだり、
みんなで騒いだりで店を賑やかにしてくれて、
ほんとうに店を気に入ってくれていたと思うし、とても仲良くなった。
 しばらくして僕は個人的な都合で店を抜けた。
 福岡に住んで職を見つけて、音楽活動をした。
 そして一年くらいたって
そのバンドがバードマンハウス主催の祭りに参加したとき。

 彼女たちのなかの一人と僕は久しぶり会った。
 
 そして彼女の楽しかった思い出を壊してしまった。 

 名前も紹介されたのに。

 僕は思い出せなかった。

 僕の目の前で彼女の笑顔がみるみる色褪せる様を
 
 忘れられないその表情を

 僕は忘れてしまうのかな。


 

 

 モウカケナイカラオシマイ


 

 

Posted by taro
March 11, 2002 01:26 AM
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