" /> miz氏のmetal stance music review: September 2004 Archive

September 28, 2004

Peter Gabriel の Real World レーベルから出ていなければ、出会うこともなかった、
SHEILA CHANDRA「Weaving My Ancestor's Voices」(1992)

01. Speaking In Tongues I
02. Dhyana And Donalogue
03. MEDLEY: Nana / The Dreaming
04. MEDLEY: Ever So Lonely / Eyes / Ocean
05. The Enchantment
06. The Call
07. Bhajan
08. Speaking In Tongues II
09. Sacred Stones
10. Om Namaha Shiva

ロンドンのインド系イギリス人の彼女は、80年代前半に MONSOON というグループでデビューしたらしい。
これがインドか!と、自分の少ない知識に、新しいインプット。

アルバムはスポークン・パーカッション (01) から始まる。南インドの古典音楽のスタイルらしい。ちょっと前にテレビ CM で聞いた気がするなぁ。タブラの連打のように、早口。
(02) は独唱。バラード。言われないとわからないけど、原曲はアイルランドのトラッド。歌いまわしと、エコーのかかり方が、なんとなくインドというか、イスラムっぽくもある。
(03) はスペインの子守唄ときた。スペインはイスラム教の文化をもろにかぶっている国なので、共通点があっても無理はない。バックに流れるドローン、歌いまわしはインドを感じさせる。
(04) は MONSOON の曲と新曲をつなげたもの。メドレーというより、3つの部分の詩を基にした、ボーカル・インプロビゼーションのようでもある。
(05) の詩はブリティッシュ・トラッドらしい。よく聴くと、メロディもそれっぽいとわかる。でも、ここまで、どんな素材も彼女のモノにされてしまうと、元ネタは関係ない気もしてくる。

ドローンと、ボーカルと、スポークン・パーカッション・・・普段ではありえない世界に連れて行ってくれます。
「ABoneCroneDrone」というアルバムも持ってますが、より瞑想的で、こっちの方がもっと遠くへ連れて行ってくれそうです。

Posted by miz at 05:22 PM | TB | コメント(0)

MOTLEY CRUE「Raw Tracks 2」(1990)
01. Teaser
02. All In The Name Of... (Live)
03. Girls, Girls, Girls (Live)
04. Slice Of Your Pie
05. Without You

来日記念盤という扱いで、これは日本のみの企画盤なのかな?
(01) はTommy Bolin のカヴァーで「Stairway To Heaven / Highway To Hell(メイク・ア・ディファレンス)」というオムニバスに提供された曲。ベスト盤にも入ってます。
(02)(03)は1989年8月にモスクワで行われたフェスティバルでのテイク。
(04)(05)はアルバム・バージョン。

果たして、来日記念盤という企画、どうなの?

Posted by miz at 05:01 PM | TB | コメント(0)

September 26, 2004

僕がレコード屋でバイトしてた頃、ネオアコ好きな人がいた。スウェディッシュ・ポップも流行ってた。それが当時、おしゃれだった。そんな中で、メタル・ファンの度肝を抜くとんでもないアレンジで、メタルのカヴァーをしたバンド、THE CARDIGANS。そしてそのセカンドに1stの曲を追加した「Life + 5」(1995)

01. Carnival
02. Gordon's Gardenparty
03. Daddy's Car
04. Pikebubbles
05. Tomorrow
06. Beautiful One
07. Travelling With Charley
08. Fine
09. Sunday Circus Song
10. Hey! Get Out Of My Way
11. Closing Time
12. Sick And Tired
13. Rise And Shine
14. Celia Inside
15. After All...
16. Sabbath Bloody Sabbath

ギタリストは本来ハード・ロック・ファンらしいが、とりあえず注目は1st からの(16)。
ところがこの頃、メタル界でも BLACK SABBATH の再評価はあまり浸透しておらず、この"血まみれの安息日"はそんなにメジャーな曲じゃなかった。

他にも"Mr. Crowley"(OZZY OSBOURNE)、"The Boys Are Back In Town"(THIN LIZZY)、"Iron Man"(BLACK SABBATH) なんかもやっててあなどれません。
シングルを買い集めるのもいいし、「Other Side Of The Moon」という企画盤を買うのもいい。

そんなストレートなネタを抜きにしても、(01)とか(10)のこのキャッチーさは、メタルというかハード・ポップが好きなら、聴いて損はない。

これはある意味プログレだ。

フィンランドのギター・ポップ POVERTY STINKS が BLACK SABBATH の"Paranoid"をカヴァーしてるんだけど・・・
他の曲が普通にポップでいいからね。

Posted by miz at 10:55 PM | TB | コメント(0)

METALLICAなどをデビューさせたシリーズの第4集。「Metal Massacre 4
」(1983)

01. The Alien (SACRED BLADE)
02. Cross My Way (DEATH DEALER)
03. The Last Judgement (TROUBLE)
04. Taken By Force (SCEPTRE)
05. Speed Zone (ZOETROPE)
06. Forbidden Evil (WAR CRY)
07. Screams From The Grave (ABATTOIR)
08. I DOn't Want To Die (WITCHSLAYER)
09. Rod Of Iron (LIZZY BORDEN)
10. Fear No Evil (AUGUST REDMOON)
11. Destructer (TRUST)
12. Medieval (MEDIEVAL)

これからの注目株!というバンドが集められていると思うが、(03) の TROUBLE は Doom Metal ではカルト的な人気を誇る大御所になってるし、(09) の LIZZY BORDEN も派手なルックスと 正統派な音楽性でそれなりの成功を収めた。
そういったバンドの初期のテイクが聞けるのは貴重です。

また、マニアには AGENT STEEL 関連の2バンド、(04) SCEPTER と (07) ABATTOIR。前者は AGENT STEEL のシンガー John Syriis がギターを弾いている。GIT の生徒だったらしい早弾きもちょっと聴けます。しかもこの曲自体 AGENT STEEL でリメイク。かけあいのボーカルのハイトーンは John っぽいなあ・・・
(07) はAGENT STEEL のギターとボーカルが参加している。初期スピードメタルというかんじで、突っ込んできます。ボーカルの危うさが EXCITER や 初期 HELLOWEEN や HEATHEN とか思い出させます。

ほかにも80年代アングラ・アメリカン・メタルが並んでおり、聴いてるとなんか落ち着きますな。

Posted by miz at 07:18 PM | TB | コメント(0)

September 23, 2004

NAPALM DEATH がトリビアの泉に出てた。
びっくりした。

Posted by miz at 01:42 AM | TB | コメント(0)

September 18, 2004

こんなのも持ってたんだ、と曲名を見ると、結構僕好みの選曲じゃないですかという感じの「Under Cover 2」(1999)。
元 RAINBOW っていう過去の栄光感が非常に強くて、人の曲を歌うと、さらに物悲しく感じるのは僕だけ?
とはいえ、ポップだけでなくブルージーな歌も歌いこなす人だし、バックもなかなかのメンツで結構いけてます。

01. Lady Double Dealer (DEEP PURPLE)
02. Wishing Well (FREE)
03. Helter Skelter (THE BEATLES)
04. Rock Bottom (UFO)
05. Waiting For A Girl Like You (FOREIGNER)
06. Movin' On (BAD COMPANY)
07. Rock 'N' Roll Hoochie Koo (RICK DERRINGER)
08. The Boys Are Back In Town (THIN LIZZY)
09. Born To Be Wild (STEPPENWOLF)
10. The Race Is On (JOE LYNN TURNER)
11. Fool For Your Lovin' (WHITESNAKE)
12. Mississippi Queen (MOUNTAIN)
13. Lost In Hollywood (RAINBOW)

(01) のギター・ソロはあの梶山章。爽快な早弾きを聴かせてくれます。ボーカルはオリジナルの方が好きだ。Oh, baby〜

(02) は GARY MOORE のバージョンを先に聞いてしまったために、オリジナルよりもそっちの印象が強いんだけど、ジョーのボーカルが、はまっています。これはイイ。

(03) ・・・別に。MOTLEY CRUE がやったのが好き。

(04) アレンジが嫌い。ストレートにやってくれ。

(05) "Stone Cold" (RAINBOW) みたいになってる。オリジナルよりこっちが好きかも。この曲もジョーにピッタリ。

(06) ジョーはポール・ロジャース好きなんだね。それにしても気持ち悪いくらいはまってる。

それからずっと飛ばして(特に感想もないので)
(11) なんかリフのギターに違和感を感じるんだけど、何でだろう。WHITESNAKE はオリジナルが大好きだから、他のは・・・

(13) いくらなんでもグラハムのハイトーンに挑戦するなんて。でもまあわりといいかも。「虹伝説」での森川之雄のグラハムぶりは凄まじかったね。それに比べると・・・でもコピーではないんだからいいか。

Posted by miz at 04:44 PM | TB | コメント(0)

September 15, 2004

HUMBLE PIE というバンドは、メタルっぽくはないけど、結構ヘヴィーです。ヘヴィー・ブルーズ・ロックです。初期ハード・ロックを語る上では、ぜひ触れておきたい。
だけども THE WHO とならんでモッズを代表するバンド SMALL FACES のリードシンガー、スティーブ・マリオットが結成したバンドということで、アンチ・ハード・ロックの人にも評価されてる。
スティーブが脱退した SMALL FACES は、ロッド・スチュワートと一緒に FACES へ。てことで、スティーブとロッドの聴き比べをしてみると面白い。ブルージー、ソウルフルと一口に言っても、こうも違うか。そして、スティーブの声が、よりへヴィーな音楽にフィットするだろう、ということも。

その HUMBLE PIE のデビュー・アルバム「As Safe As Yesterday Is」(1969)。
いきなり STEPPENWOLF のカヴァーから入るあたり、ハードな決意が見えてきます。(03) もハードでグルーヴィーで、かっこいい。
(04) はちょっとトラッドっぽい雰囲気で、カントリー・ロックとでもいう雰囲気。
そして (10) はサイケデリックな浮遊感で、時代を感じさせる。
ラストの 2 曲は、このアルバムと続く 2nd アルバムの間に出されたシングルで、両アルバムとも微妙に雰囲気の違うムードが感じられる。

01. Desperation
02. Stick Shift
03. Butter Milk Boy
04. Growing Closer
05. As Safe As Yeaterday Is
06. Bang!
07. Alabama '69
08. I'll Gone Alone
09. A Nifty Little Number Like You
10. What You Will
11. Natural Born Boogie
12. Wrist Job

実際、メタルに影響を与えていると思われるのは、ピーター・フランプトン (gt) が在籍している初期ではなく、デイブ・クレムソンが加入した「Smokin'」(1972)以降だと思うけど。

Posted by miz at 06:45 PM | TB | コメント(0)

September 13, 2004

今回も2枚。DEEP PURPLE のギタリストとして有名な Ritchie Blackmore 氏の「Rock Profile Volume One」と「Rock Profile Volume Two」。
日本盤で「Ritchie Blackmore Antology Vol1. & Vol.2」というのがテイチクからでてて、収録曲がかなり違うのに「Rock Profile」の英文ライナーの邦訳が付いているので、両方持ってるほうが理解が深まっていいかも。いいです。きっと。

Rock Profile Volume One
01.Return Of The Outlaws/THE OUTLAWS
02.Texan Spiritual/THE OUTLAWS
03.If You Gotta Pick A Baby/GLENDA COLLINS
04.Big Fat Spider/HEINZ
05.Doo Dah Day/THE OUTLAWS
06.Thou Shalt Not Steel/GLENDA COLLINS
07.I'm Not A Bad Guy/HEINZ
08.Been Invited To A Party/GLENDA COLLINS
09.Shake With Me/THE OUTLAWS
10.Movin' In/HEINZ
11.Keep A Knockin'/THE OUTLAWS
12.I Shall Be Released/BOZ
13.Playground/DEEP PURPLE
14.Wring That Neck/DEEP PURPLE
15.Why Didn't Rosemary/DEEP PURPLE
16.Living Wreck/DEEP PURPLE
17.Guitar Job/RITCHIE BLACKMORE
18.No No No/DEEP PURPLE
19.Highway Star/DEEP PURPLE
20.A 200/DEEP PURPLE
21.Gypsy/DEEP PURPLE
22.Hold On/DEEP PURPLE

Jimmy Page が ZEP 以前にセッションをやっていたように、リッチーにも同じような時代があったわけです。(05) とかラジオで初めて聴いたときは・・・
僕には、60年代の音楽は60年代の音楽にしか聞こえないけど、あのリッチーが弾いてると言われただけで、注意深く聴いてしまいますね。
妙に歪んだ音と、ちょっとした早弾きをおりまぜたおかずとか、この辺がらしいのか。
(12)の BOZ って BAD COMPANY のボズ・バレルのことですよね?たしか。おまけにボブ・ディランの曲だし、話題性は高い(?)。
'71年版の "Highway Star" (19) はちょっとレアかも。ギターソロがイマイチと思ってたらフェイドアウトする・・・

Rock Profile Volume Two
01.Getaway/RITCHIE BLACKMORE ORCHESTRA
02.Little Brown Jug/RITCHIE BLACKMORE ORCHESTRA
03.Honey Hush/SCREAMING LORD SUTCH
04.The Train Kept A Rollin'/SCREAMING LORD SUTCH
05.Gemini Suite : Guitar Movement/JON LORD
06.Bullfrog/GREEN BULLFROG
07.Good Golly Miss Molly/SCREAMING LORD SUTCH
08.Great Balls Of Fire/SCREAMING LORD SUTCH
09.Hurry To The City/RANDY PIE & FAMILY
10.Still I'm Sad/RAINBOW
11.Man On The Silver Mountain (Live)/RAINBOW
12.Lady Of The Lake/RAINBOW
13.Sixteenth Greensleeves (Live)/RAINBOW
14.I Call, No Answer/JACK GREEN
15.Son Of Alerik/RAINBOW

Volume 2 の方が年代も新しくなって、DPファンに、よりわかりやすい。
1980年に RAINBOW をやりながら (14) 。「Difficult To Cure」の前だけど、結構弾いてます。Jack Green は PRETTY THINGS でベースを弾いてた人。
1973年の、(09) はドイツのバンドらしいけど、URIAH HEEP みたいにスライドを使ったヘヴィ・ロック。ギターソロはリッチー節!ブルージーでいいですよ。
好きなバンドは MOUNTAIN、TULL、HEEPって言ってた人らしい。

ちなみにこれらのCDは編集版で、LPの方が完全版です。

Posted by miz at 11:19 AM | TB | コメント(0)

September 04, 2004

今回は特別、同時に 2 枚!
SLAYER トリビュートの「Slatanic Slaughter」と「Slatanic Slaughter 2
"slatanic" って辞書にのってないけど、どういう意味でしょう。"slayer" + "satanic" なんですかね。
SATANIC SLAUGHTER っていうバンドならいますよね。ね。
やっぱりというか、名作とされる 3rd「Reign In Blood」からの曲が多い。10曲中7曲が入ってる。

「Slatanic Slaughter」
01.Anti Christ/ DISSECTION
02.Black Magic/ HYPOCRISY
03.Crionics/ MERCILESS
04.Captor Of Sin/ AT THE GATES
05.Altar Of Sacrifice/ INVOCATOR
06.Jesus Saves/ ENSLAVED
07.Criminally Insane/ EDGE OF SANITY
08.Post Mortem/ SEANCE
09.South Of Heaven/ CEMETARY
10.Mandatory Suicide/ CROWN OF THORNS
11.Spill The Blood/ GROPE

SLAYER はデス・メタルの音楽的ルーツだから、デス系のバンドがカヴァーしても違和感がない。というかむしろ、面白くなかったり。
(02) (07) がいいかな。

「Slatanic Slaughter 2」
01.Die By The Sword/ NECROPHOBIC
02.Chemical Warfare/ LUCIFERION
03.Hell Awaits/ CRADLE OF FILTH
04.Praise Of Death/ SINISTER
05.Necrophiliac/ BENEDICTION
06.Angel Of Death/ LIERS IN WAIT
07.Epidemic/ COFFIN MAN
08.Raining Blood/ MALEVOLENT CREATION
09.Silent Scream/ VADER
10.Read Between The Lies/ ANATHEMA
11.Dead Skin Mask/ UNANIMATED
12.Seasons In The Abyss/ DISAFFECTED

(01)(08)(10)がいいかも。(3) みたいなのをカヴァーっていうんでしょう。このメンツの中では異色というかストレートなバンドではないから、独自の色が出てますね。
ボーカルのキレ方が、いい。すごくいい。

「Hell Awaits」の "Kill Again" をより強力にやったバージョンとかないもんかね。それから「South Of Heaven」の"Spirit In Black" なんかも。

Posted by miz at 01:07 AM | TB | コメント(0)


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