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5夜連続 「うんこの話」

なぜうんこなのか。

去年遊びに来た友達がとにかく元気がなかった。元気づけてやろうと思い、具志川市のさとうきび畑のなかにある豚小屋の前まで案内した。もう暗くて豚は見えなかった。でもとにかくくさい。あまりの臭さに友達は笑っていた。臭いだけでヒトは悲しみから一瞬でも抜け出せるのだ。

手塚治虫の漫画でよくあるシーン。
悪者にやられた男女がぼこぼこになった顔をお互い見合わせて、思わず吹き出してしまうシーン。最悪の状況でもヒトは笑う。いい意味で笑うことができる。僕の好きなシーンだ。

第1話はもう書いてあるのだけれど、あまりにもつまらない話なので今日はちょっと考えさせてもらって、あらてめて明日からしようかと思っている。(今晩の食事で悩んでいるヒトもいたことだし)そのかわり今日だけ違う話を。

上に書いた具志川のさとうきび畑は僕の前のバイト先の昼休みの散歩コースでした。去年さとうきび畑の中にできた大きなショッピングセンター。僕よりも背の高いさとうきび畑をふらふらとよく歩いたものでした。

僕はここでヤンバルクイナを見ました。
今まで信じてくれたヒトは0人です。

畑の中はちゃんとアスファルトの道が通っていて、ところどころ1メートルくらいの幅と深さの側溝がありました。溝には溝の向こう側の畑に行くためコンクリートの橋が架けてありました。その橋と橋の間を鳥のような黒い生き物が横切るのに気付きました。なんだ、と思って反対側の出口に行くとものすごい早さでそいつは溝の中を走り去っていきました。「走る鳥=ヤンバルクイナ」だと僕は気付きました。

足はちょっと赤っぽいオレンジ色で、身長約30センチくらい。カラスでは断じてなかった。そいつは足を交互に動かして走っていた。カラスにはあんな走りはできない。ニワトリでもなかった、たぶん。ニワトリはあんなに早く走れない。あんなに逃げない。たぶん。

というわけで僕は去年、ヤンバルクイナの最南端生息地を確認した。

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1 Comments

ヒクイナです、たぶん。

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