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2017年11月26日
おもしろいものを創るために、息をしているのです。あと、物語について考えていること

物語の未来について考えていた。
僕が作り出した「リアル脱出ゲーム」が物語の歴史の中で果たすであろう役割について。
そしてそれを起点として今後変わっていくであろう物語の質について。

物語が受動から能動に変わってからもう30年以上経つ。
それは日本ではドラゴンクエストが成し遂げたことだし、世界的に見ればウルティマだったかもしれない。
その能動的物語が体験型に変わっていき、今「参加型」になろうとしていると僕はいくつかの講演会で発言してきた。

まあそれはそうだと思う。
物語は受動的に感覚で味わうものから、肉体で味わうものに変遷していくだろうと思っている。
その変化にはでもVRはまったく加担することはなくて、VRは今のところただのテレビの進化版だ。
テレビが作れた物語をより刺激的にすることはできるかもしれないが、物語自体を進化させることはない。
VRを手軽に装着しながら他の人たちとどんどんコミュニケーションとれるようになることと、VRをつけて空間を歩きまわれるようになれば、VRの概念は変わってくると思うけれど。
8bitであんなに興奮できた僕らの世代からすると、画面がリッチになっただけで体験の価値が上がるとは思えない。僕の中では今んとこVRは「リッチなテレビ」です。その先どうなるかは知らないけれど。

じゃ、参加型物語ってなんなのか。
進化した物語って何なのかっていう話になる。

僕は日常と身体性の結びつきをエンターテインメントにできることができれば、それが次世代の物語になるんじゃないかと思ってる。
例えば街を歩きながらフィクションを感じるとか。
自分の実際の行動によって選択されていくたった一度の物語を「体験」するとか。
例えば、映画やゲームの中で見たあのシーンの中に自分が実際にいて、実際にその行動をしなくちゃならないとか。
例えばとてつもないスターと一緒に散歩できる体験とか。
例えば「ここは俺に任せろ!お前は先に進め!!」って実際に自分が叫ぶシーンがあったりね。

演劇の範疇にも近いけれどなにかが致命的に違うんだと思う。
計算されつくした空間でもできるけれど、日常で出来るほうが効果的だろうとも思う。例えばいつも働いている職場に物語(ハプニング)がやってくる方が興奮しますよね、きっと。

僕にとって素晴らしい物語ってなんだろうなあと毎日毎日思っていて。
なんだかわからなくなってきたので、ほぼ唯一の信頼できる大先輩に会いに行って、上記のようなことを考えているんですけど、といったら。

「面白いものを創れ。後のことは、別のやつらが勝手に考えるから」と言われ、まったくその通りだな、俺は別に物語の伝道師でもなんでもないのに、なぜおれなんかが物語の未来のことなんて考えてたんだろう。もし考えたとしてもその先の正解を出すのは俺でなくては意味がないのに、なに評論家ぶって占い師ぶって来るべき物語の未来を論じたりしてたんだろう、と恥じ入った次第。
新しいものを創らなくていい、面白いものを創れ、とはまったく名言で、今の僕に完全に必要な言葉でした。
それが面白ければ、みんなが勝手に論じてくれるだろ。
なに作る前に自分で論じてるんだバカおれ。

そんなわけで、おもしろいものを創る世界に戻ります。
どろん。


kato takao** 26/11/2017 日曜日 02:28 | Link | TB (0) | コメント(0)

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