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ロボピッチャー・かとうたかおのweblog

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2017年03月21日
休暇という大冒険

2月に2人目の子どもが生まれて、生活が変わった。
僕は慣れない手つきでオムツを替えたり、ミルクを作ってあげたり、だっこしてあやしたりしている。
思っていたより100倍大変である。
ましてや一人目の子どもの送り迎えとか、ごはんとか、お風呂とか、着替えとかもある。
こんな大変なことみんなやってるの?と考えるとくらくらする。
仕事でエンターテインメントの未来を考えてることだけがかっこいいことだと思っていたら大間違いだった。
僕らの日常はこんなに冒険に満ちている。

なぜ休むのかについてはまあいろんな理由がある。
気が向いたら書くかもしれないし書かないかもしれない。
いくつもある理由のうちの一つは「育休」だけど、それもまあ5%くらいかな。

3月から僕は一応会社に行かなくても良い立場になっている。
とはいえ、問題が起こればすぐ飛んでいくし、どうしても僕にしかできない仕事はする。
基本的には週に一回くらいしか会社に行かないことにしてる。

その結果僕に少しずつだけど変化が出てきてる。
一番面白いのは「読む本の質」が変わったこと。
これまでは読まなくちゃいけない本を読んでいた気がする。
少しでも仕事の役に立つ本を読まなくちゃいけないんじゃないかと思ってた。
だから、人工知能の本や、インターネットの未来についてや、人類の行く末や、仕事のあり方や、マネージメントについてや、究極のトリック(謎)があるミステリーなどを読んでいた。そうじゃないと駄目なような気がして。
でも今は自分が感覚的に読みたい本を手に取っている。そしたら急に読書が楽しくなって、今は一日に5時間とかは本を読んでる。
やっぱり奥田英朗の持つ物語のテンポは最高だ。短編も長編もエッセイもすべて面白い。ただただ面白い。
本だけじゃなくてマンガも読む。ジャイアントキリングは最高だし、土竜の歌もばかばかしくて読ませるし、ギャングースはまだ読み始めたばかりだけど楽しい。高校野球も観るし、前から行きたかった大江戸温泉にも娘と二人で行った。楽しかった。浴衣の女の子はみんなかわいくみえた。
本屋さんをずっとうろうろして、コーヒー飲みながら読んで、時々散歩して、娘の送り迎えをして、オムツを替える。優雅でしょ。

そんな日々をほんの数日送っただけで、会社を一歩離れて見られるようになった。
そしたら、外から見た株式会社SCRAPには不完全なところが山ほどあって、それがなんか文化祭みたいで許されてたところがもう許されなくなってることに気づいたりした
同時に、その不完全さを支えるためにたくさんの人たちがものすごい労力を割いて支えてくれていることもわかった。もちろんそんなことずっと前からわかってたんだけど、今になって本当に身にしみてわかった。
骨格を作り変えなくちゃいけない時期なのだ。なんとなく作った会社だけど、なんとなく続いたわけじゃない。こまかくていねいに少しずつ変革しながら続けてきた。丁寧な改装を続けてきたけれど、ここらで大きく背骨を変えるような改築をしなくちゃいけないんだろう。たぶん。まだそれがどんなふうになるかはわからないけれど。
ずいぶん時間のかかることだし、完成することなんてないのかもしれないけれど。

などと、適当なことを考えたりやったりしながらぼんやりと休暇を楽しんでおります。
休暇とはいえ、来月からは個人事務所を作って、そこでゼルダをやったり本を読んだりマンガを読んだりギターを弾いたりしようかと思っています。
謎解き以外の面白そうな仕事なら個人で受けるつもりもあるので、お気軽にお声掛けください。儲けるつもりはありませんので。

あ、あと、5月に久しぶりのライブをします。
このライブについては後日詳しく話しますがすごいライブになると思うので、ぜひ日程を空けておいてくださいませ。

■ 2017/5/13(土)東京・渋谷 Last Waltz 『真夜中に書いた手紙を出す 』 

【会場】 渋谷 Last Waltz
【出演】 加藤隆生 / 超大陸パンゲア
【時間】 OPEN 18:00 START 19:00
【料金】 前売¥2,500/当日¥3,000(いずれも税込み ドリンク別)
【チケット予約】 http://www.robopitcher.com/live/live.html


まあそんな感じで、「休暇という大冒険」に出ている加藤先生の日記が読めるのはこのブログだけ!です。
次回をお楽しみに!

kato takao** 21/3/2017 火曜日 02:23 | Link | TB (0) | コメント(0)
2017年03月13日
驚くべきことに、今年まだ一度も日記を書いていなかったのだ

なぜ日記を書かなかったのかよくわからない。
書きたくなかったとか、書くことがなかったとか、書けなかったとかそういうことではなくて、書こうと一度も思わなかった。
書くべきことはたくさんあったと思う。
そういえば恒例の「今年を振り返る日記」も書かなかった。

なんというか。
2016年の半ばくらいからの僕にはずっと何かに追われてるみたいな感覚があって、いや追われてるって言うんじゃないな、なんだろう、地に足が着いていないというか、自分のやっていることが自分のやるべきことであると確信できていないというか、自分であることに明確な理由が見つけられないというか。
そんなこと考えなくても目の前にやるべきことや、喜ばせるべき人たちがいたから「山がある故に登る」みたいな感じでずっと生きてきたんだけど、一年くらい前に突然足が止まった。なぜ僕は山を登らなくちゃいけないのかっていう理由が欲しくなった。

で、気持ちはどんどん抽象的なほうに流れていった。
形のないもののほうにどんどん心は流れていった。もっと何者でもない何かについて考えていたかった。
でも、毎日毎日膨大な「形にしなくちゃいけないもの」が僕の目の前にあった。ゲームをつくらなくちゃいけないし、宣伝の言葉を考えないといけないし、いつの間にか想像をはるかに超えて増えてしまった社員の配置や働き方や給与やボーナスも考えなくちゃいけなかったし、経理や人事や総務のシステムについても考えなくちゃいけなかったし、膨大な量の領収書をチェックしたりもしなくちゃいけなかった。
これは確かに「社長」のやるべきことなのかもしれないけれど、はたして僕がやるべきことなのかってことがどんどんわからなくなっていった。
僕がやったほうがベターかもしれないけれど、その結果失われるなにか大切なものがあるんじゃないかと思ってた。ずっと何かに不安で、ずっとおびえていた。今はその状態から離れたので僕が何を不安がっていたのか良くわかる。
僕は「何かを思いつくチャンスを逃すこと」をとてつもなく不安に思っていた。

これまでうまくいっているものを大切にするあまり、これからうまくいくかもしれないものを見逃すかもしれないなあと思っていた。
でも目の前には膨大な事務仕事があって、出なくちゃいけない会議や会食があって、会うべき人がいて、守るべき家庭があって、読むべき本があって、やるべきゲームがあって、語るべき話があって、手元にはずっとスマホがあって、絶え間なくニュースが流れていて、ずっと心を動かすべき言葉が流れてきて、すべての人たちが「うまくいくための方法」を探しているように見えて、すべての人たちが「うまくいった理由」を知りたがっているように思えて、
僕はもう僕を見つめる時間がなくなってしまった。

日記を書かなかった理由はそんな感じです。
自分を見つめる時間もないやつが日記なんて書けるわけないし、書けたとしてもそれを公開できるわけない。
さっきから自分の言葉がチープすぎることにもびっくりしてるし、言葉なんて使わなければ瞬く間に腐っていくことは知っていたのにそれを研ぎ澄まそうとすらしなかったのだな俺はもうなんだよくそ。
言葉が錆びていくことを実感するのはとてもせつない。
寿命が縮まることを実感するよりもせつないかもしれない。

面白いものをつくりたいだけなのです。
誰も見たことのないものをつくりたい。
みたことはあるけれど、体験したことのないものをつくりたい。
はじめての感情を生み出したい。
「わたしもこんなものつくりたい」と思わせたい。

もう自己満足できる何かを作りたいとは思わないから、ずっと顔の見えない誰かのことを考えていて、いつのまにかそれは僕の中にいない誰かになってしまって、本来はその「誰か」は満たされていなかった少し前の僕でなくてはならなかったのに。いつも誰かのことを考えていて、「どうやったら当たるか」みたいなことを素人の癖に考えはじめて、僕は僕のことを考えるのを忘れてた。
僕が本当に欲しいものをつくったからリアル脱出ゲームが生まれたのにね。

まあそんな感じです。
その結果僕の人生や、僕の会社や、僕の家族はちょっとした変革を迎えてしまい、僕はどんどん狭いほうに向かって走り始め、酒の量が異常に増え、昼間の歌舞伎町をうろうろ歩きながら酒を飲もうかどうか迷ったりし、読みかけの本を読みきるだけの集中力もなくすというささやかな混乱の時期がやってくるのですが、まあそれはまたいつかの機会に。

とにかく、今日書きたかったことは、驚くべきことに僕は今年まだ一度も日記を書いていなかったのだ!ってことと、そのおおまかな理由です。

2017年の3月からの僕に何が起こってるかについてはまた今度ゆっくり。

ああ、しかし文章を書くってのはなかなか良いことですね。
もっと良い文章が書ければよいのだけど。
文章講座とか受けに行こうかしら。

ではまた。
次はもうすこし近々。

kato takao** 13/3/2017 月曜日 02:08 | Link | TB (0) | コメント(0)

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