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2014年09月14日

先ほど40歳になりました。
自分が40歳になるなんて想像したこともなかったな。

30代を振り返ってみるとなんだか激動の30代だった。
さっき自分のblogを読み返してみたら、10年前の誕生日はライブをやってたみたい。十三のファンダンゴで。
まったく記憶にないなあ。どんなライブだったんだろう。
10年前の今頃はちょうどロボピッチャーのセカンドアルバムのレコーディングをしてたみたい。
「透明ランナー」というタイトルをつけたそのミニアルバムは、世界から注目されることなく闇に消えていった。

簡単に30代をまとめると以下のとおり

30歳(2004年)
 ロボピッチャーファースト&セカンドミニアルバム発売 フリーペーパーSCRAP創刊 ボロフェスタにソウルフラワーユニオン出演。泣いた。

31歳(2005年)
 ロボピッチャーサードアルバムミニアルバム発売 SCRAPにて「デパオクミュージックin京都」開催 

32歳(2006年)
 ロボピッチャーファーストフルアルバム発売 SCRAP「アニソン特集」「ボードゲーム特集」など ボロフェスタ3600人を動員

33歳(2007年)
 第一回リアル脱出ゲーム開催! 京都のFMでラジオ番組開始 ボロフェスタ最後の西部講堂 

34歳(2008年)
 株式会社SCRAP設立 ロボピッチャー「起死回生」を配信 ボロフェスタ鴨川ライブで大量のクレーム リアル脱出ゲーム初期の名作「HEP HALLからの脱出2」開催

35歳(2009年)
 ボロフェスタKBSホールにて開催 失恋回復手帳発売 東京にて初のリアル脱出ゲーム

36歳(2010年)
 ロボピッチャー活動休止を発表 「ロマンチック理数ナイト」開催 よみうりランドにて「夜の遊園地からの脱出」開催 この年を最後にボロフェスタから離れる

37歳(2011年)
 拠点を東京に移す 「人狼村からの脱出」開催 東京ドーム「あるドームからの脱出」開催 富士急ハイランドにて「ある使徒からの脱出」開催 新宿にアジトオブスクラップ完成 

38歳(2012年)
 「月面基地からの脱出」開催 「廃病院からの脱出」開催 その他いっぱいリアル脱出ゲーム 海外のリアル脱出ゲームスタート ロボピッチャー復活ワンマンライブ 

39歳(2013年) 
 名探偵コナンとのコラボ「摩天楼からの脱出」開催 映画「マダムマーマレードの異常な謎」上映 リアル脱出ゲームTVスタート 密室美少女スタート 「巨大神殿からの脱出」において謎解きイベントの一公演あたりの集客数のギネス達成 

40歳(2014年) 
 ワンピースとのコラボ「インペルダウンからの脱出」開催 進撃の巨人とのコラボ「ある城塞都市からの脱出」開催
 リアル脱出ゲームの店舗は全国に20くらいあってどんどん増えている。
 海外のお店もたくさんある。
 
ふう。
年表まとめるの大変だな。
でもいろいろ整理されていい。
これウィキペディアにだれか上げといて。
ほぼ合ってるはず。抜けてることがあったら埋めといて笑

こうしてみてみると30代の前半と後半のギャップがはんぱない。
ロボピッチャーの最初の音源って30歳のときに出したんだなあ。
あらためてこうして眺めてみると、30過ぎても音楽などと言う未来があるのかないのかわかんないことを、なんの文句も言わずにやらせてくれた両親にものすごく感謝しなくてはならない気がする。それどころか、僕の年収が人並みになったのは36歳のときで、それまではただふらふらと生きていた僕を、ただただ見守ってくれていた。
ありがとうございます。

10年前は楽しかったな。
今も楽しいけれど、10年前の楽しさとは違う。
得たものもあるけれど失ったものもたくさんある。
幸せ度合いは、10年前と今とでまったく変わってないと思う。

ただ一つ胸を張っていえるのは、この10年間ずっと間違いなく作り続けてきたって事。
作るってことからは一度も逃げなかった。
作るために生きたし、作るために生活した。他はなんにもいらなかった。
作れるはずのものを作らなかったことは一度もなかったと思う。
誰かにやらされたわけじゃなく、ただただ自分の中から沸きあがる激情に駆られるようにして作り続けた。
気がついて振り返ったら、うまくいったものや屍が山ほど転がっている。
そりゃそうだ。
僕は誰かを犠牲にしてでも作りたいと思い続けてきた。

40代ってどんなんだろう。
だんだん体も衰えていくのかな。
考え方も変わってくるのかもしれない。
意固地にならずどんどん変わっていけるように。
変わってしまった俺がどんなものを作るのかを楽しみにしていよう。

こないだふと思った。
「会社をあと20年続けるってどういうことだろう」って。
僕は自分が会社を作るつもりなんてなかったし、続けるつもりもなかった。
多分3年くらいでつぶれちゃうだろうなと思ってた。
でも、今6年半は続いてる。
あと20年続けたら僕は60歳だ。
20年続けるために何をがんばったらいいかな。
そして何をがんばるべきじゃないかな。

リアル脱出ゲームと言うモンスターを生み出した後、次のモンスターを生み出す苦しみを今味わっている。
リアル脱出ゲームを発展させながら、全く新しい次のモンスターも生み出したい。40代のうちに生み出そう。

まあともあれ、なんとか40歳までたどり着きました。
人生もそろそろ折り返し地点を過ぎた頃でしょうか?
まあ大きくいうともう今からは余生だな。気楽に行こう。

つまり、気楽に今あるものをぶっ壊すような何かを作り続けていこうと思っています。
今後とも引き続き宜しくお願いいたします。

SCRAP&ロボピッチャー 加藤隆生(40)

PS おめでとうのコメントは祇園祭的にむこう一ヶ月は受け付けております。みんなで祝おう!

Posted by kato takao at 2014年09月14日 04:45 | TrackBack
みんなのコメント

お誕生日おめでとうございます。
年表大変参考になりました。私は初めてが新宿アジトの立ち上がりでしたのでもう3年目なんですね。
やっと加藤さんからがんばらないという言葉を聞けたような気がして嬉しいです。
肩の力が抜けた時にまた何かが降りてくるかもしれませんね。謎解きで煮詰まった時みたいに(あ、加藤さんは謎解きに煮詰まらないのかな)

ちょっとだけ先輩ですけど、今回の記事を読んで、私もちょっとだけラクになりました。
まずはともあれ(再度)おめでとうございます。
一年間生きられましたから。おめでたいんです。

Posted by: ISKW on 2014年09月14日 10:32

お誕生日おめでとうございます!
40歳になったとき「あと20年で60歳か。人生、折り返し地点やなあ…」は私も強烈に思ったなあ、
と、加藤さんのブログを読んで思い出しました。
今はそんなこと忘れて余生気分で生きてますが、思い出させてくれてありがとうございます。
10年前の十三ファンダンゴ、私も行ってました。良いライブだったですよ。
加藤さんが作り続けている様子を時々拝見することで、私も死なずに生き続けられた10年だったと思います。
感謝と祝福を込めて。

Posted by: やすえ on 2014年09月14日 10:33

お誕生日おめでとうございます。お祝い申し上げます。
年表を見て昔のことを思い出してみたりしました。
私が加藤さんというかロボピッチャーに出会って8年も経ってしまったのかぁ…
ロボピッチャーは現在開店休業みたいな感じですが
今年は加藤さんのソロライブが3回もあったので嬉しいです。
10月のライブも楽しみにしてます。
まあなんだ、やりたいようにやっていってください。

Posted by: ななこ on 2014年09月14日 10:56

おめでとう!オレも40の時は相当焦りましたが、でもこんなもんかーって。あ、結婚と子供が抜けてますよっ!

Posted by: Roy on 2014年09月14日 12:32

初めて歌っている姿をメトロでみたとき、なんだかよく分からないけど色っぽい人だなあと思いました。そのあと鴨川で走り回っている姿を見て、軽やかに走る人だなあと思いました。その時の印象は今も変わりません。お誕生日おめでとうございます。

Posted by: on 2014年09月15日 00:28

お誕生日おめでとうございます。
偶然ですが、私も1974年9月14日生まれの40歳です。
同世代から見てめったに出来ない経験をされていることは、正直充実している日々のように感じるんです。
当時は苦い思い出でも、今・将来に糧として生きるのであればそれは財産になるのでは。
羨ましいですね。

私はまだスクラップとの関わりは浅いのですが、これからの加藤さんの壊す・作り上げる過程をリアルタイムで見ていきたくなりました。

これからの一年が幸多い日々でありますように。
改めて、お誕生日 おめでとうございます。

Posted by: Mr.マリンブルー on 2014年09月15日 00:51

遅ればせながら、お誕生日おめでとうございます。
ロボピッチャーに出会ったのが2005年の8月で、丸9年経ったと思うと、時が過ぎるのは早いなぁとしみじみ思います。

先日読んだ本にあったのですが、よく言われる『四十にして惑わず』というのは実は正しくなくて、(論語が成立した時期には“惑”という漢字自体が存在しなかったので)本当は“或”であり、不或つまり知らず知らずのうちに自分の周りに作り上げていた枠を壊して新しい道へ進みなさいということなんだそうです。
そしてその先に『五十にして命を知る』、知命があるそうです。
「気楽に今あるものをぶっ壊すような何かを作り続けていこう」という言葉にふと思い出したので。

この先10年、長いようで早いのかもしれないし、早いようで長いのかもしれません。
また加藤さんが新しいモンスターを生み出せるように、そしてその現場にリアルタイムで立ち会えたらと願います。

ロボピッチャーのライヴも気長くお待ちしていますのでw
お身体と精神の健康にはくれぐれもお気をつけて。

Posted by: しらき on 2014年09月16日 17:48
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