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2010年02月11日

 三日ほど東京滞在。
 ワイキューブという会社でリアル脱出ゲームを採用試験に取り入れられるかという、トライアルのイベントを製作していました。
 公演を終えてわかったことは、これまでもそうだったように必死でエンターテイメントを作らなくてはならないということ。つまりは、熱狂が起こらない場所にはなにも生まれないってことだ。熱狂を起こすためのことだけを僕らは考えていればいい。起こってしまえばあとは全部うまくいく。
 ロックの近くに長いこといすぎたので、ロックと音楽が繋がりすぎていたけれど、ロックはやはり生き方の指標である。ワイキューブで出会った社員さんはとてもロックだったと思う。現状を打破しなくてはならない時にその人から舞い上がる気炎こそがロックだよ。

 迷わなくてはならないことがある。
 いくつもの考えが生まれては消える。
 そんな時僕は将来の利益のことは考えない。
 何が一番得かも考えない。
 ずっと未来になって、今を振り返ったときに後悔しない選択を探す。
 損してもよくて、失敗してもよくて、でも「あーあんときにやっとけばよかったなあ」ってなるのだけは死んでも避けなくちゃならん。
 僕は迷う。迷う。
 一番いい選択を選ぶ必要はない。
 一番ロックな方に進めばいいんだよ。

 誇り高く生きよう。
 間違ったら謝ればいいし、間違っていると思えば糾弾すればいい。
 今手にしているものをいつでも捨てられるように準備しておこう。
 守るな。攻めるな。
 いつも自分の心を見て、一番やわらかい部分に忠実に動こう。
 嘘をつかず、すばやく、まっすぐにいければいい。
 あとのことはもうしらん。

 そうそう。
 南米のある国でものすごく斬新なオナニーが発見されたんだって。
 セックスなんかよりずっと気持ちいいらしくてみんなそれをやってるから後進国なのに少子化なんだって。
 でも、僕らは快楽のためだけに射精するわけじゃない。 
 僕らから照射されるべき対象がかならずいなくてはならない。
 どこにも届かない音楽が、音楽の存在意義を少し揺るがしてしまうように、すさまじく気持ちいいオナニーの根底を認めるわけにはいかない。
 
 爪を切りすぎた夜にこそギターを弾くのだ。
 何かが生まれるかもしれないから。
 今目の届く場所で起こっているすべてのことがヒントだと知れ。

Posted by kato takao at 2010年02月11日 04:42 | TrackBack
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