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2008年01月07日

 年末年始はゆめうつつでした。
 ぼやーっとした光の中で毎日笑ってた気がする。

 2007年はあんまり良い年じゃなかった。
 ロボピッチャーのCDは一枚も発売されず、いくつかのものを失い、ずっと前からの約束を果たすことが出来なかった。いったいその空白はいつまで抱えなくてはならないのか。
 それでも、2曲ほどとてもよい曲を書いた。
 「ちょうどいい2人」という曲を作った年として2007年は記憶しよう。それから「現実世界でゲームをする」というキーワードを手に入れた。
 たくさんのパーティーを作った。惜しむらくは僕がそのパーティーの参加者ではなかったことだ。2008年はもっともっと参加者でもいたい。いつも主催者だったし、それが心地いいと思っていたけれど、今から思えばそれも余裕のなさだったのかもしれん。他人の作った何かに溶け込んむように楽しむ事は出来なかった。
 年末にはいくつかのパーティ。
 SCRAPのイベントは久しぶりだったけど、やっぱりどこかリハビリみたいになったな。純粋なエンターテイメントを提供したかというとそうではなかった。僕らの哀しみや不安やばたばたとした焦燥感もそのイベントの中に忍ばせてしまった。まあそれがいいのかも知れないけれど、自分ではいまいちうまく判断できない。
 年明けは、毎年恒例の宝探し大会。今年はそんなに目を見張るような問題はなかった。あえて一個だけ。

 くらくらのシンデレラは、烏丸通りの階段を下りて赤ちゃんのオムツを替えた。
 この場所は何処か。

 正解者はペアでライブ(ソロorロボピッチャー)にご招待いたします。
 もしくはSCRAPのイベントにご招待いたします。
 先着3名まで。
 ちなみに範囲は今出川通りより北、北山通りより南なり。

 2008年は音楽をしようと思う。
 すべてのことが音楽から始まっている。
 もっともっとたくさんのライブをしよう。
 それから今抱えているいろんな気持ちを丁寧に1つずつ曲にして行こう。
 どこへでも出て行って、ギターをもってそっと歌うのだ。自分の歌がきっと何処かへとどくというイメージを壊さないように。
 そして、ロボピッチャー。この愛すべきバンドのために僕はもっともっと動こう。もっと貪欲に。もっと音楽が僕から生まれているのだということを深く認識しよう。期待しすぎてはいけない。待っていても始まらない。僕が始めなくてはならない。僕の心が動いて、僕の身体が動いて、それがはじめて音楽になるのだ。決して待ってはいけない。期待してもいけない。進むのはまず僕だ。その後のことは、その後で考えたらいいさ。

 2008年はささやかな混乱から始まった。 
 どうなっていくのかな。
 まあ、そんなこと俺ごときにはわからんことなのでしょう。
 でもそんなに悪い混乱じゃない。あるべくしてあったんだろう。誰かが通り道に置いたバケツを、確信犯的にひっくり返してやったのさ。

 とにかく、もっかい始めるから。
 もっかい歌う。ちゃんと歌う。ギターも練習する。新しいコード進行も獲得する。メロディーを追いかける。言葉はきっときちんと生きていたらついてくるでしょう。

 今僕が作る音楽は、今までよりもずっとリアリティーがあると思う。現実のひりひりしたしんどさがもっともっと鋭く混ぜ込まれると思う。
 でも今までよりもずっとずっと希望に満ちたものになると思う。今手元にある哀しみが、数分先の未来にきちんとつながっていくことを歌にする。
 愛とか恋とかは、それ自体ではなにも生み出さないけれど、それから派生するネガティブな感情こそが我々の強いモチベーションであり、生きていくことへのささやかな意味づけになるような気もします。
 甘い言葉は常に怨讐にも似た深い悲しみに端を発する。
 愛してるって言葉ほど罪深い言葉は僕は他にしらない。
 それはきっと言葉ではわからないことだ。
 音楽でなら伝えられるかもしれない。
 音楽を僕は生み出して、意味を見つけ出して、壁に×印をつけてから、眠りたいのです。

 今年もよろしくお願いいたします。
 いや、むしろ、今年はもう本当に今年こそは宜しくお願いいたします。

 ロボピッチャー
 加藤隆生

Posted by kato takao at 2008年01月07日 04:44 | TrackBack
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