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2006年11月10日

 さてと。
 どうも、この日記の不定期連載ぶりが目に余りますが、なんとなく連日の日記更新です。書きたくない時は一切書きたくないけれど、書きたい時はどんなに忙しくても書きたくなりますね。どこにそのラインがあるんだろう。

 今日はどちらかというと家でこまごまとした手配。主に今月残りのスケジュールを調整する作業。ロボピッチャーの練習日程が定まったので、それに合わせて他の仕事を調整しました。
 あと弾き語りの練習をちょっとしました。

 先日ヨーロッパ企画の上田君に「僕は何をやってもヨーロッパ企画という肩書きがあるけど、加藤さんはいろいろあって大変ですね」というようなことを言われて、うーん、と事あるごとに思い返してしまう。
 僕と一日一緒にいると、まあ散々電話がかかってくるのですが、それに「はい、SCRAPの加藤です」とか「ロボピッチャーの加藤です」とか「にしき屋の加藤です」とか「ライターの加藤ですとか」応えてて、みなさんびっくりなされます。悪い商売やってる人みたいですよね。でも、じゃあ、その呼び名を一つにまとめられるかというとそうでもなく、いろいろバランスをとってやりくりしてるわけです。
 しかし、僕らの仕事って、なんだかんだで世の中に露出してなんぼってところがありますから、肩書きが一つのほうが注目度が上がるわけです。第一なんか分かりにくいですよね。

 うっかり告知するのを忘れてましたが、Lマガジンで連載してるんですよ。僕。へへへ。好きな雑誌だったのですごく嬉しかったのですが、告知するの忘れてた。えへ。ものすごくちっちゃいコラムなので、見つけるの大変ですが、がんばって探してみてください。テレビ欄の下です。
 で、何がいいたいかというとそのコラムのところに「加藤隆生(ロボピッチャー、SCRAP)」って書かれてるんですね。なんだこれ?と、いいたいわけです。もちろん、これはLマガジンさんが悪いわけではありません。1ミリも悪くない。なぜならこう書いてくださいといったのは僕だから。でも、どうしろっつうわけですよ。僕はロボピッチャーでSCRAPなんすよね。ロボピッチャーでもライターとしてコラムをせっせと書いてるし(最近書いてないけど)、SCRAPでも音楽イベントとか作ってるわけです。で、SCRAPのイベントにロボピッチャーとして出演してるし、SCRAPでボロフェスタの宣伝もしてるし、SCRAPとボロフェスタのコラボイベントとかもしてるし、そのどっちにも出演してるし、よくわかんなくなっちゃってるわけですわ。
 こんど参加するみやこ音楽VAっていうコンピレーションのプロフィールのところにもこんな風に書かれてます。

ロボピッチャー
4年ほど前に結成。言葉に出来ないことをなんとか言葉にして、びっくりするほど簡単なコード進行ですすんでいく音楽がとても好き。あいまいさと簡潔さが同居するサウンドは、むべなるかな確かな現代のロックである。
京都のイベント・ボロフェスタの主催バンドであり、ボーカル加藤は京都のフリーペーパーSCRAPの編集長としても知られ、その多岐に渡る活動はいつも京都の人たちに気の毒がられている。その辺りもまたロックである。

 おいっ!といいたいわけですよわたくしは!
 あと、昔から思ってたんですけど「わたし」も「わたくし」も変換すると「私」になっちゃうじゃないですか。これって文章のリズムをギターのリズムよりも重要視するわたしとしてはとても困るんです。ここは「わたくし」で行きたいっつうときにもぽんっとスペースキーを押したらああ「私」ですよ。おれの一拍返せちゅう話ですわ。お前が奪っていったその一拍は、ライターとしての、そしてミュージシャンとしてのおれの誇りとか何とかが・・・。

 あ、まあ、いいわ。
 とにかく、わたくしはいいたいわけです。
 なにが「京都の人に気の毒がられている」だ!何が「その辺もまたロック」だ!いい加減なテキスト書きやがって。こんな気分の悪い紹介プロフィールを書いた奴は誰だ!って怒ったら俺でした。えへへ。
 よく読み返すと、確かにうん、リズム感がいいっていうか、見所あるよね。才能の片鱗を感じるっていうか。まあ、でも自分で自分のことを紹介するのってちょっと無理があるって言うか、他のバンドさんともずいぶん温度差があるっていうか。ちょっとどうなのかなあ。こういうのって。

 あれ、なんの話しやっけ。あ、肩書きが多すぎる件ね。
 まあ、良いかそんなことどうでも。肩書きが多くったって生きていけるしな。
 しいて言えば「加藤隆生」っていう肩書きがあるしな!
 ぎゃーかっこわるい。なんだそれ。「株式会社俺様」みたいなだささ!個人主義の行き着いた見苦しい自己陶酔ですよ。しかも、ちょっとかっこいいって思ってるところがまたきしょい。

 あのさあ、きしょいで思い出したけど、「こういうところにこだわっていない俺はかっこいい」っていう男子が最近鼻につくねん。「俺ってさあ、ドラマとかみない人なんだよね」とか「俺って車とかあんまり興味なくってさ」とか「俺ってあんまり自分を大事にしないっていうか」とかいう奴のフンコロガシ!一生フンコロガシて死ね。
 まあ、僕もドラマ見ないし、車興味ないし、そこまで自分を大事にしてるわけでもないけれど。そんなにプレゼンはしないよっていうことで。 

 で、また思い出したけど、「ねえ私のどこが好き?」って女の子に聞かれた時の模範解答求む。僕の短くも儚い人生の中で何度もチャレンジしてますが、納得してもらったことがありません。。
 過去の回答例
 顔、脚、全部、俺のこと好きなところ。
 以上です。あ、今ファンが減った音がした。

 そんなわけで、本日も胸がすくようなすがすがしい日記でしたね。
 加藤先生の次回作にご期待下さい。
 長らくのご愛読ありがとうございました!

 加藤隆生

Posted by kato takao at 2006年11月10日 05:39 | TrackBack
みんなのコメント

顔→笑ったとき(照れてるとき困ってるとき)の顔
脚→ふとももの内側のほくろ
全部→いろいろありすぎてわかんない全部
俺のこと好きなところ→・・・すいません手がつけられません

わたしのことよく見てるんだなって
思わせとけばいいんじゃないですか
なんてまじめに答えたりして。
釈迦に説法ですね。

Posted by: あぶらい on 2006年11月10日 22:39
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