友人とお酒を飲んだ。とにかくお酒だ。あんまりたくさん飲んでいるので、最近は飲むと体にぼつぼつが出来る。
ぼつぼつが出来ると、ちょっと苦しい。誰かが僕のために悲鳴を上げているのだ。ごめん。
でも大丈夫。ぼつぼつはそのうち消える。
で、また僕はビールの栓をあける。
東京から帰ってきて、たくさんの人達と会って、また飲んだ。僕は小さい声で話す。そんなにたくさんの人に聞いて欲しい話を僕はもってない。
もう、前みたいに傷ついたりしないのです。前みたいにふわつかないのです。ステージの上で泣いたりなんかもうしないよ。
強くなったのだ、と言ってみて、ややうすらさむい気になる。
何かが僕からぽとりと落ちて、地面に染み込んで、別の何かになるのかもしれない。
いっそ、人が死んで哀しいという感情も麻痺してしまえばいい。
テレビで、映画みたいな映像を見る。それで気持ちがぷつんと途切れる。何も考えられない。
でも、それが一番卑怯でつまらないことだ。せめて哀しみを抱えて、生き延びる。生まれながらにしみついた、哀しみを糧に。
どうだ。
やっと探し当てました。
私の心を一年半ほど前に揺さぶったのは、この文章です。
9.11のテロの含みが、私の注意を惹いたわけではなく。
虚無的な自己の喪失感。
私はその喪失感さえ失っていたのです。
それが喚起されてしまった。
強くなるとはどういうことなのか。
Posted by: エムロド on 2003年04月07日 18:06強くなるとはどういうことか。
どうということでもないです。
ただ、便利な言葉ではある。
この、こっそりとしたあなたの書きこみが、どれほどぼくを力づけたかは、あまりうまく伝える事が出来ないと思う。
ありがとう。
わりと深く、そう思っている。
Posted by: かとう on 2003年04月12日 06:33
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